今冬の降雪量は日本海側で平年並〜多い予想 偏西風の蛇行と海水温の高さが影響

2025-11-26 12:00 ウェザーニュース

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ウェザーニューズは26日(水)、この冬(2025年12月~2026年3月)の降雪傾向を発表しました。西日本の日本海側で平年並か多く、北〜東日本の日本海側と西日本太平洋側では平年並、北〜東日本の太平洋側では平年並か少ない予想です。

主な要因としては、日本付近で偏西風が南に蛇行し西日本を中心に強い寒気が流れ込みやすい傾向であること、日本海の海面水温が平年より高く、水蒸気の供給が多くなることが挙げられます。
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日本付近で偏西風が南に蛇行

現在、太平洋熱帯域の海面水温は、弱いラニーニャ現象時に近い分布となっています。この状態は、今冬の半ば(2026年1月)まで続く予想です。その後は徐々に平常の状態に近づいていくとみています。

今冬は半ばまで、太平洋熱帯域の海面水温が中部から東部で平年より低く、西部で平年より高くなる予想です(1)。この影響で、東南アジア付近で対流活動が平年より活発になり(2)、偏西風が中国の内陸で北に蛇行し、この下流にあたる日本付近では南に蛇行します(3)。このため、日本付近は西日本を中心に寒気が南下しやすくなる見込みです(4)。

海面水温が高く水蒸気の供給が増加

今シーズン中は日本海や日本の東を中心に海面水温が平年より高く、水蒸気の供給が多くなる予想です(5)。そのため、日本付近に流れ込む雪雲が発達しやすくなると見ています。

これらのことから、降雪量は西日本日本海側では平年並か多くなる見込みです。交通機関に大きな影響が出る可能性があるため、最新の気象情報や交通情報を随時ご確認いただき、事前の備えをお願いします。

南岸低気圧と寒気南下が重なると関東甲信でも大雪に

雪のピークは、北日本日本海側で2月上旬〜中旬、北日本太平洋側では2月中旬で、低気圧や強い寒気の影響を受けやすい予想です。東日本日本海側では年末年始と1月末〜2月初め、西日本では1月末〜2月初めの予想です。これらの時期は冬型の気圧配置が強まって強い寒気が南下しやすい見込みです。

また、東日本太平洋側では2月中旬に南岸低気圧や寒気の影響で関東の平野部でも積雪となる可能性があります。なお、今冬の終わりからは南岸低気圧の通過頻度は平年並になるとみられ、寒気の入るタイミング次第では南岸低気圧の通過時に関東甲信を中心に大雪になる可能性もあるため、事前の備えが大切です。交通機関に大きな影響が出るおそれもあるため、随時最新の情報をご確認ください。
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