地球温暖化のウソ? ホント?(24)「省エネ性能ラベル」で家選びの基準が変わる?
Q1/高気密・高断熱の住宅だと、省エネになるの?
◆A/家の中と外の熱のやり取りが少ないので、少しの冷暖房でよく効き、省エネになります。
そもそも「高気密・高断熱の住宅」とはどんな住宅でしょうか。
室内の断熱性と気密性が高まる(上がる)と、熱移動が少なくなって、室温が一定に近づき、効率的に冷暖房を使用できます。そのため、消費エネルギーを抑えられます。
そもそも「高気密・高断熱の住宅」とはどんな住宅でしょうか。
室内の断熱性と気密性が高まる(上がる)と、熱移動が少なくなって、室温が一定に近づき、効率的に冷暖房を使用できます。そのため、消費エネルギーを抑えられます。
Q2/ZEH(ゼッチ)って、なに? どんな家なの?
◆A/ZEHは使うエネルギーとつくるエネルギーの量を釣り合うようにした家です。
ZEHはNet Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、通常「ゼッチ」と読みます。
似た言葉にZEBがあって、これはNet Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略で、通常「ゼブ」と読みます。
ZEHとZEBは、簡単に言うと、使うエネルギーとつくるエネルギーの量が釣り合うようにした家(ZEH)とビル(ZEB)です。使う以上のエネルギー量を太陽光発電などによって生み出すので、ネット(正味、実質)でゼロのエネルギーであるといえます。
ZEHはNet Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、通常「ゼッチ」と読みます。
似た言葉にZEBがあって、これはNet Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略で、通常「ゼブ」と読みます。
ZEHとZEBは、簡単に言うと、使うエネルギーとつくるエネルギーの量が釣り合うようにした家(ZEH)とビル(ZEB)です。使う以上のエネルギー量を太陽光発電などによって生み出すので、ネット(正味、実質)でゼロのエネルギーであるといえます。
国土交通省のウェブサイトでは、ZEHを次のとおり、説明しています。
~外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅~
「外皮」と「一次エネルギー」には、説明が要(い)りそうです。
建築物における「外皮」とは、窓・外壁・玄関ドア・天井・屋根・床など、建物の外部と内部を隔てる境界のことで、「一次エネルギー」とは、化石燃料・水力・風力・太陽光など、自然から得られるエネルギーのことです。
ZEHを考える際、注意すべきこともあります。
「『ZEH水準』や『ZEH基準の水準』などという言葉もあるので、『ZEH』との使い分けが必要です。
『ZEH水準』などは、ZEHと似たような断熱、省エネ性能ではあるけれど、太陽光発電などの再生可能エネルギーは導入されていなくてもよい住宅です」(江守さん)
江守さんは「ZEHの定義の見直し」についても指摘します。
「GX ZEHという新しい基準として、2027年度から、断熱・省エネ性能の基準を引き上げるとともに、戸建て住宅には蓄電池などの設置を求めるようです」
~外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅~
「外皮」と「一次エネルギー」には、説明が要(い)りそうです。
建築物における「外皮」とは、窓・外壁・玄関ドア・天井・屋根・床など、建物の外部と内部を隔てる境界のことで、「一次エネルギー」とは、化石燃料・水力・風力・太陽光など、自然から得られるエネルギーのことです。
ZEHを考える際、注意すべきこともあります。
「『ZEH水準』や『ZEH基準の水準』などという言葉もあるので、『ZEH』との使い分けが必要です。
『ZEH水準』などは、ZEHと似たような断熱、省エネ性能ではあるけれど、太陽光発電などの再生可能エネルギーは導入されていなくてもよい住宅です」(江守さん)
江守さんは「ZEHの定義の見直し」についても指摘します。
「GX ZEHという新しい基準として、2027年度から、断熱・省エネ性能の基準を引き上げるとともに、戸建て住宅には蓄電池などの設置を求めるようです」
Q3/住宅の「省エネ性能ラベル」って、なに?
◆A/省エネ性能や断熱性能を星や家のマークなどで表しています。
国土交通省のウェブサイトには「省エネ性能ラベルには、住宅の省エネ性能や省エネ水準の達成度が記されています」と書かれています。
国土交通省のウェブサイトには「省エネ性能ラベルには、住宅の省エネ性能や省エネ水準の達成度が記されています」と書かれています。
住宅のエネルギー消費性能や断熱性能を星や家のマーク、数値で表すのが「省エネ性能ラベル」で、改正建築物省エネ法の制定・施行によって始まった取り組みです。
「省エネ性能ラベルについては、たとえば賃貸物件を考えると、わかりやすいと思います。
部屋を借りるとき、今までは、出費に関しては、家賃だけに注目して安いところを選んでいたとしたら、省エネ性能ラベルがあれば『家賃+光熱費』が安いところを選べるようになるということです。『家賃は安いけれど、光熱費がすごくかかる部屋』といったことも避けられるようになるでしょう。
借り手が省エネ性能が低い家を避けるようになると、貸し手には物件のリフォームをして省エネ性能を上げるインセンティブ(意欲を起こす動機、誘因)が働くのではないでしょうか」(江守さん)
「省エネ性能ラベルについては、たとえば賃貸物件を考えると、わかりやすいと思います。
部屋を借りるとき、今までは、出費に関しては、家賃だけに注目して安いところを選んでいたとしたら、省エネ性能ラベルがあれば『家賃+光熱費』が安いところを選べるようになるということです。『家賃は安いけれど、光熱費がすごくかかる部屋』といったことも避けられるようになるでしょう。
借り手が省エネ性能が低い家を避けるようになると、貸し手には物件のリフォームをして省エネ性能を上げるインセンティブ(意欲を起こす動機、誘因)が働くのではないでしょうか」(江守さん)
Q4/「都市(まち)の木造化推進法」という法律も地球温暖化と関係があるって、本当?
◆A/本当です。木材を利用することは地球温暖化の緩和に役立ちます。
「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が2010年5月に公布、同年10月に施行され、さらに、2021年6月に「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」(通称:都市(まち)の木造化推進法)として改正・公布され、同年10月に施行されました。
通称「都市(まち)の木造化推進法」の主な目的は、その名のとおり、脱炭素社会を実現することと都市の木造建築物を増やすことです。
木材の利用促進は地球温暖化対策になります。
林野庁では、その理由を「森林は生育過程で二酸化炭素を吸収し炭素を貯蔵するうえ、森林から合法的に伐採された木材を建築物等に利用することで、炭素が長期的に貯蔵されるから。さらに、木材は製造・加工時のエネルギー消費が鉄やコンクリートなど他の建築資材よりも少ないことから、材料代替による排出削減にも寄与する」(要約)などと説明しています。
「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が2010年5月に公布、同年10月に施行され、さらに、2021年6月に「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」(通称:都市(まち)の木造化推進法)として改正・公布され、同年10月に施行されました。
通称「都市(まち)の木造化推進法」の主な目的は、その名のとおり、脱炭素社会を実現することと都市の木造建築物を増やすことです。
木材の利用促進は地球温暖化対策になります。
林野庁では、その理由を「森林は生育過程で二酸化炭素を吸収し炭素を貯蔵するうえ、森林から合法的に伐採された木材を建築物等に利用することで、炭素が長期的に貯蔵されるから。さらに、木材は製造・加工時のエネルギー消費が鉄やコンクリートなど他の建築資材よりも少ないことから、材料代替による排出削減にも寄与する」(要約)などと説明しています。
「CLT(Cross Laminated Timber)といった工法によって、木造のビルを建造する技術は確立してきたように見えます。木造ビルを増やすことによって、炭素を都市の中に長期間固定することは、気候変動対策として有効な手段だと思います。
現状では、木材はまだ輸入が多いと聞いています。国産の木材を持続可能な形で生産して、かつ林業の利益が上がるようにする必要があります。担い手の不足などの課題を克服して、うまく実現していってほしいものです」(江守さん)
CLTは木の板を繊維方向が直角に交わるように重ねて接着したパネルで、これまで木材があまり使われてこなかった中規模・大規模の建築物などに用いることで、木材の新たな需要が期待されています。
現状では、木材はまだ輸入が多いと聞いています。国産の木材を持続可能な形で生産して、かつ林業の利益が上がるようにする必要があります。担い手の不足などの課題を克服して、うまく実現していってほしいものです」(江守さん)
CLTは木の板を繊維方向が直角に交わるように重ねて接着したパネルで、これまで木材があまり使われてこなかった中規模・大規模の建築物などに用いることで、木材の新たな需要が期待されています。
Q5/電気の使用量を見える化できるって、本当?
◆A/本当です。電力の節約や社会の脱炭素化にもつなげられます。
「HEMS(ヘムス/Home Energy Management System)」という住宅用のエネルギー管理システムがあります。家庭内の家電機器を自動で制御したり、見える化したりして、電気設備を最適に制御するシステムで、これを使えば、電力を節約することもできます。
HEMSはインターネットに接続されて使用することが多く、AI(人工知能)も大きな役割を果たします。
「HEMS(ヘムス/Home Energy Management System)」という住宅用のエネルギー管理システムがあります。家庭内の家電機器を自動で制御したり、見える化したりして、電気設備を最適に制御するシステムで、これを使えば、電力を節約することもできます。
HEMSはインターネットに接続されて使用することが多く、AI(人工知能)も大きな役割を果たします。
このHEMSは地球温暖化対策になりうるでしょうか。
「太陽光発電の電気が余っているときに蓄電池に貯めたり、お湯を沸かしたり、電気が高く売れるときに蓄電池から放電したり、といったことをAIが最適化してくれるのは魅力的です。
太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは、自然条件で電力の供給量が変動しやすい側面があります。
今後、これらの再生可能エネルギーが増えていったときに、電力供給の変動に合わせて需要を調整できれば、大きなメリットがあります。
HEMSのような技術は、再生可能エネルギーの普及を支えることを通じて、社会の脱炭素化に大きく貢献すると思います」(江守さん)
「家を建てる材料(建材)や建築法を変えると、地球温暖化を止められる」とまではいえませんが、建材や建築法を変えたり、住宅用のエネルギー管理システムを導入したりすることは、地球温暖化の緩和に役立つのですね。
ウェザーニュースでは、気象情報会社の立場から地球温暖化対策に取り組むとともに、さまざまな情報をわかりやすく解説し、皆さんと一緒に地球の未来を考えていきます。
【気候変動特集】ウェザーニュースと考える地球の未来
お天気ニュース記事一覧お天気ニュース 記事一覧
監修/江守正多 東京大学 未来ビジョン研究センター 教授(@seitaemori)
「太陽光発電の電気が余っているときに蓄電池に貯めたり、お湯を沸かしたり、電気が高く売れるときに蓄電池から放電したり、といったことをAIが最適化してくれるのは魅力的です。
太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは、自然条件で電力の供給量が変動しやすい側面があります。
今後、これらの再生可能エネルギーが増えていったときに、電力供給の変動に合わせて需要を調整できれば、大きなメリットがあります。
HEMSのような技術は、再生可能エネルギーの普及を支えることを通じて、社会の脱炭素化に大きく貢献すると思います」(江守さん)
「家を建てる材料(建材)や建築法を変えると、地球温暖化を止められる」とまではいえませんが、建材や建築法を変えたり、住宅用のエネルギー管理システムを導入したりすることは、地球温暖化の緩和に役立つのですね。
ウェザーニュースでは、気象情報会社の立場から地球温暖化対策に取り組むとともに、さまざまな情報をわかりやすく解説し、皆さんと一緒に地球の未来を考えていきます。
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