秋分の日までの山の天気傾向
テント泊は冬の装備を

2025-09-19 15:28 ウェザーニュース

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秋の登山シーズン!秋分の日(9月23日)までの飛び石連休の天気傾向です。20日(土)は北日本や東日本日本海側を中心に荒れた天気になります。月曜日から火曜日(秋分の日)は東日本から北日本を中心に青空が広がる見込みです。

予報にはまだブレがあるため、登山前には必ず最新の情報をご確認ください。
ウェザーニュース 山の天気予報

【北海道】大雪山は暴風雨や雪の可能性

北海道の人気ランキングと山頂の天気
■20日(土)
はじめは高気圧に覆われるものの、次第に前線や低気圧が接近します。

北海道では、朝のうちは晴れ間があっても次第に雲が広がり、午後は道南方面から雨が降り出す見込みです。また、利尻島や礼文島では気圧の谷の影響で朝から雨が断続的に続く予想です。

低気圧の接近する夜以降は各地で非常に荒れた天気となるため、交通機関にも影響する可能性があります。早めの下山で余裕を持った行動を。

■21日(日)
発達した低気圧が北海道の南岸を通過。道東や道北の山域を中心に暴風雨となり、大雪山などでは雪に変わる可能性もあります。大雪山系や道東方面の山では、登山は控えた方が無難です。

道央や道南では、太平洋側の山域で晴れ間が出る可能性がありますが、前日からの大雨による影響が残っているおそれがあり、沢の増水や道路状況に注意が必要です。

日本海側の山域は寒気や湿った空気の影響で雨や霧が続く予想です。また、稜線は強風に注意が必要です。

■22日(月)
低気圧が離れ、次第に高気圧に覆われます。各地とも天気が回復し、概ね登山日和となる見込みです。

ただ、道央、道北日本海側や道東オホーツク海側の山域では、湿った空気の影響が残り、曇りや霧となる可能性があります。

また、大雪山など標高2000m以上の山では雪が積もっているおそれがあるため、最新の情報にご注意ください。

■23日(火・秋分の日)
高気圧に覆われ、全般に晴れる見込みです。朝晩は冷え込むため、調節しやすい服装がおすすめです。
山の天気予報(北海道)
山の天気予報(東北)

【東北】後半ほど登山日和に

東北の人気ランキングと山頂の天気
■20日(土)
低気圧や前線の影響を受けます。各山域では、朝から曇りや霧となり、午後は広い範囲で雨となる見込みです。特に北部の山域では夕方以降は暴風雨となる予想です。交通機関への影響も心配です。

東北南部の山域では、比較的雨は降りにくいものの、次第に風が強まるため注意が必要です。

■21日(日)
冬型の気圧配置となります。日本海側の山域や、脊梁山脈では一日を通して雨が降りやすく、霧のため視界も悪くなりそうです。風も強く、稜線では真っ直ぐ歩けないような状況が考えられます。雨対策に加え、気温も低いため防寒対策も必須です。

一方、安達太良山や那須岳等の東北南部太平洋側寄りの山域では晴れ間も期待できますが、山頂付近では霧がかかりやすく、風も強くなる見込みです。

■22日(月)
高気圧に覆われて、全般に晴れるため登山日和が期待できます。朝晩は冷え込むため、調節しやすい服装がおすすめです。

■23日(火・秋分の日)
日本の東海上に中心を持つ高気圧に覆われます。上層雲が広がる程度で、登山日和が続く山域が多い見込みです。

ただ、太平洋側の山域では湿った東よりの気流の影響で曇りや霧となる可能性があります。
山の天気予報(東北)

【東日本】土曜・日曜は悪天に注意

今人気の山ランキングと山頂の天気
■20日(土)
日本海の低気圧や前線の影響を受けます。全般に曇りまたは霧の山域が多く、雨の降るところもあります。

日本海側の山域では、午前中は擬似好天による晴れ間の出る山域もありますが、午後は次第に雨風が強まります。北アルプスなど標高の高い山では、暴風雨に警戒が必要です。

■21日(日)
午前中に前線が通過し、冬型の気圧配置となります。日本海側の山域では一日を通して曇りや霧となり、雨の降るところも。また、午前中は風も強く、防寒対策も必須です。

太平洋側の山域では、晴れるところが多くなりそうです。ただ、午後は神奈川県西部や山梨県東部、静岡県東部の山域ではにわか雨に注意が必要です。

■22日(月)
高気圧に覆われ、登山日和となる山域が多くなります。ただ、東海地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、にわか雨に注意が必要です。

秋の空気となり、朝晩を中心に冷え込むため、調節しやすい服装がおすすめです。標高の高い山でテント泊などを予定している方はダウンなど冬の装備が必須です。

■23日(火・秋分の日)
引き続き高気圧に覆われます。雲が多めながらも、晴れ間の出る山域が多いでしょう。
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【西日本】日本海側の山は雨や曇りに

近畿の人気ランキングと山頂の天気
■20日(土)
低気圧や前線の影響を受けます。全般に曇りや霧となり、九州北部から中国地方を中心に雷雨となるおそれも。また、午後は次第に風が強まり、日本海側を中心に荒れた天気となる見通しです。

■21日(日)
前線が南下し、一時的に冬型の気圧配置となります。日本海側の山域では一日を通して曇りや霧となり、雨が降りやすくなります。

一方、九州南部を除く太平洋側の山域では朝のうち曇りや霧で、弱い雨の残る所もありますが次第に回復して日中は晴れ間が期待できそうです。

九州南部では、太平洋側を中心に湿った空気の影響で雲や霧が出やすい予想です。

■22日(月)
高気圧に覆われますが、湿った東寄りの風の影響を受けます。九州では、南部の山域で雲が広がりやすく、雨の降る所もあります。

その他の山域は概ね晴れますが、大山など山陰の山域では日本海からの湿った空気の影響で雲の多い天気となりそうです。

■23日(火・秋分の日)
前線や湿った空気の影響を受けるため、太平洋側の山域を中心に曇りや霧、雨のところが多くなる見込みです。日本海側や瀬戸内側の山域では雲が広がりやすいものの、日中は大きな天気の崩れはない予想です。前線の動向にはブレがあるため、最新の情報にご注意ください。
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山での天気急変のサイン

山の天気は変わりやすく晴れている日も安心できません。登山中に次のような変化を感じたら、速やかに下山や待避の用意をしてください。

・急に涼しい風が吹き始める
・雷鳴が聞こえ始める
・モクモクとした黒い雲が近づいてくる
・沢の水かさが急に増えたり濁ってくる

落雷や急な増水で命の危険と直面することもあるため、これらを頭に入れておくことは必須です。

登山に行く際に

<情報の確認>
山へ行く前日までだけでなく、当日の朝にも必ず最新の天気予報を確認するようにしてください。その際、「大気の状態が不安定」、「山沿いを中心に天気急変に注意」などが聞かれたら、中止・延期をする判断も必要です。

<出発時間>
雷は午後に多くなるため、なるべく朝早くに出発し、山頂へは昼前までに到着できるように計画して出発するのが基本です。

<雷への対処>
避難する場所が少ない山では、両足を揃えて膝を折り、上半身は前かがみで耳を塞ぐという姿勢で雷雨の通過を待つのが正しい対処法となります。木の根元で雨宿りをするのは危険です。

<雨・寒さ対策>
急な雨に見舞われ、衣服が濡れてしまうと、体感温度が一気に下がり低体温症になる危険性があります。レインコートなどの雨具やエマージェンシーシートを持参し、濡れても乾きやすい服を着ていくようにしてください。

登山を楽しむためには、山の気象リスクを把握することも大切ですが、自分の体力・技術などに見合った山を選び、しっかりと登山計画を立てるのが重要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
マカロン(*'▽'*)さん
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