大雨特別警報発表中の熊本は午後も厳重警戒　福岡や長崎もまた強雨に

対馬海峡付近から日本海に停滞する前線に向かって、非常に暖かく湿った空気の流入が続いています。熊本県内では12時間で400mmを超える雨の降った所があり、これは熊本県で最も雨が多い6月や7月の1か月分に相当する雨量です。

記録的な大雨によって土砂災害や浸水害の危険度の極めて高くなっていて、11時20分の時点で玉名市、長州町、八代市、宇城市、氷川町、上天草市、天草市に大雨特別警報が発表されています。

その後、雨雲のもととなる水蒸気を供給している強い南西風が若干落ち着いたこともあり、昼近くなって熊本県内の雨雲は少し弱まりました。
雨雲レーダー雨雲レーダー

ただ、大きな気圧配置としては変化がなく、雨の強まりやすい状態は継続します。

長崎県五島列島の周辺では新たな低気圧の発生が予想されていて、今後は低気圧の接近で再び風が強まる見通しです。再び雨雲が発達し、昼過ぎにかけては1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降ってもおかしくありません。

昨夜のような猛烈な雨にならなくても、すでに土砂災害や浸水被害が発生していますので、さらなる影響の拡大に最大限の警戒が必要です。

また、低気圧本体が近づく長崎県や福岡県などでも今後、雨が強まるおそれがあります。土砂災害警戒情報が発表中の所が多く、特に記録的な雨量となっている地域では、次の強雨による土砂災害や河川の氾濫などの発生に厳重に警戒してください。
現在の土砂災害危険度
大雨ピンポイント影響予測（要ログイン）

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写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）
肥後田楽48さん