
津波避難、自分にとっての最適解
減災コラム
2026年4月20日16時52分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)7.7の地震が発生しました。この地震により、津波警報・津波注意報が発表されました。情報を受け、多くの人が避難を開始しましたが、その際、車で避難する人が多かった地域では渋滞が発生し、避難場所への到着が遅れたとの調査結果もあります。
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地震発生と津波警報・津波注意報の発表は、夕方の交通量が増える時間帯と重なりました。さらに避難のための車両が加わり、平常時よりも渋滞が生じやすい状況だったと考えられます。東日本大震災では、グリッドロック現象(超渋滞)が発生し、多くの自動車が身動きの取れない状態となったことで、避難が難しくなった地域もありました。

グリッドロック現象とは
高台まで距離があり、坂道が続く地域では、車で避難したいと考えるのも自然です。津波避難は時間との勝負であり、高齢者や小さな子ども、歩行が難しい方と一緒に避難する場合、車が有効な手段になることもあります。実際、東日本大震災では、車で移動したことで津波到達前に避難できた例もあります。一方で、車は渋滞に巻き込まれた瞬間に避難手段として機能しにくくなるため、地域のルールや道路状況を踏まえた判断が欠かせません。
東日本大震災以降、津波避難施設が各地で指定・整備されるようになりました。沿岸部から高台まで距離がある地域でも、移動距離を短くし、短時間で避難できるようにするための施設です。多くの場合、徒歩での避難を想定しているため、自動車避難による渋滞のリスクを抑えられます。

津波避難タワー
このように、津波からの避難は高台への移動だけではありません。近くの津波避難ビルや津波避難タワーなど、垂直避難を含めて選択肢を知っておくことが大切です。
さて、皆さんは、自分の生活エリアにある避難場所や避難施設を把握していますか。今いる場所から、最も早く到達できる避難場所や避難施設まで、どの経路を通ればよいか確認していますか。事前に知っておくことで、守れる命があります。ぜひ、自分や家族にとって最適な津波避難の方法を、今日のうちに一度確認してみてください。
執筆 ウェザーニューズ 宇野沢達也
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