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2014年08月21日
■現在の広島市の様子現在でも復旧・捜索活動が行われている広島市内では、今夜再び激しい雷雨の恐れがあり、さらなる土砂災害へ警戒が必要です。
「可部線梅林駅はまだ土砂が多く復旧に時間かかりそう。」
▼リポート
安佐北区 梅林駅 ゆうすけすとさん
■最新の天気見解
<21日の注意ポイント>
■気温上昇に伴う熱中症
■夜は再び激しい雷雨
■乾燥した土砂による土埃
■水を含んだ土砂は滑りやすい
21日(木)昼間は日差しが届いて、蒸し暑くなります。復旧作業は熱中症に注意が必要です。また空は変わりやすく、ニワカ雨の可能性あり。夕方以降は雨が降りやすくなり、22日(金)にかけて激しい雷雨の恐れがあります。引き続き土砂災害に警戒が必要です。
流れ出した土砂が昼間乾燥し、大量に土埃が舞う可能性があります。運転中は視界が悪くなったり、歩行者も目に入ることがあるので注意。また水を含んでいる土砂は非常に滑りやすくなっているので、慎重な運転や歩行をしてください。
<週末以降の天気>
23日(土)は前線が弱まるため、雨の心配はありません。ただ、24日(日)以降は再び前線が広島に接近して、天気は下り坂。来週も湿った気流の影響を受けて突然の雨が心配されるので、同様の状況も考えられます。最新の見解を随時確認するようにしてください。
■土砂崩れ・浸水相次ぐ
前線や湿った空気の影響で西日本は大気の不安定な状態が続いています。
特に19日(火)深夜~20日(水)早朝に、広島市内は局地的に激しい雨が続き、広島市安佐北区の三入では1時間で101.0mm、3時間で217.5mmという記録的な雨を観測。8月平年雨量(143mm)の約1.5倍がたった3時間で降った場所では、土砂崩れにより甚大な被害が発生しました。
ウェザーリポーターからの天気報告も、最も強い雨を表す「ゴォーー」が半数を超え、土砂災害や河川の氾濫が相次ぎました。
■サポーターの被害報告分布
21(木)にソラミッションで現地の方々に報告していただいた被害状況では、広島市の広いエリアで交通機関への影響が出ている事が分かります。
■集中的な豪雨なぜ?
広島の豪雨は”バックビルディング型”と呼ばれるパターンで起きています。
豊後水道から吹き込む湿った風が伊予灘から周防灘あたりで集まり雨雲が発達。その雨雲が上空の南西の風に流されて次々に広島市内に流れ込んできました。このため、激しい雨が数時間以上に渡って降り続き、記録的な降水量となっています。
■引き続き土砂災害に警戒を
広島市周辺は花崗岩が風化した「マサ土」が広く分布しています。マサ土は水を含むともろく崩れやすい特徴があり、過去には1999年の6月にも集中的な雨による大規模な土砂災害が発生しました。
これまでの雨で地盤は非常に緩んでいます。しばらくは土砂災害に対して警戒が必要です。土砂災害の前兆を見たり、小規模でも崩れた箇所を見つけたら、周りの人に連絡し、安全な場所に避難しましょう。
土砂崩れの前兆
■がけに割れ目
■がけから水が出る
■がけからパラパラ小石が落ちる
■沢や井戸の水が濁る
■山鳴りがする
■異様な匂いがする
■川に流木が混ざる
■雨の日に川の水位が急に下がる
対応策
昼間に、上記のような現象にあったら、明るいうちに、すぐにその場を離れ、親戚や知人の家に避難しましょう。