2014年8月 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 1 | 2 |
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
2014年08月20日
早朝、広島市内は局地的に激しい雨が続きました。8月平年雨量(143mm)の約1.5倍がたった3時間で降った場所では、土砂崩れにより甚大な被害が発生しました。■土砂崩れ・浸水相次ぐ
前線や湿った空気の影響で西日本は大気の不安定な状態が続いています。
特に昨夜から今日未明にかけては広島市周辺で集中的に激しい雨が降り、広島市安佐北区の三入では1時間で101.0mm、3時間で217.5mmという記録的な雨を観測。
ウェザーリポーターからの天気報告も、最も強い雨を表す「ゴォーー」が半数を超え、土砂災害や河川の氾濫が相次ぎました。
■サポーターの被害報告分布
ソラミッションで現地の方々に被害状況の報告をしていただいたところ、土砂災害の報告の分布が安佐北区・南区に集中しています。積算の雨量で200mmを越えたエリアがまさに土砂災害をひきおこしたことがわかります。
■集中的な豪雨なぜ?
広島の豪雨は”バックビルディング型”と呼ばれるパターンで起きています。
豊後水道から吹き込む湿った風が伊予灘から周防灘あたりで集まり雨雲が発達。その雨雲が上空の南西の風に流されて次々に広島市内に流れ込んできました。このため、激しい雨が数時間以上に渡って降り続き、記録的な降水量となっています。
■引き続き土砂災害に警戒を
広島市周辺は花崗岩が風化した「マサ土」が広く分布しています。マサ土は水を含むともろく崩れやすい特徴があり、過去には1999年の6月にも集中的な雨による大規模な土砂災害が発生しました。
これまでの雨で地盤は非常に緩んでいます。しばらくは土砂災害に対して警戒が必要です。土砂災害の前兆を見たり、小規模でも崩れた箇所を見つけたら、周りの人に連絡し、安全な場所に避難しましょう。
土砂崩れの前兆
■がけに割れ目
■がけから水が出る
■がけからパラパラ小石が落ちる
■沢や井戸の水が濁る
■山鳴りがする
■異様な匂いがする
■川に流木が混ざる
■雨の日に川の水位が急に下がる
対応策
昼間に、上記のような現象にあったら、明るいうちに、すぐにその場を離れ、親戚や知人の家に避難しましょう。
■今後の雨予想
木曜日の朝まで雨が降りやすい状況が続きますが、その後、昼間は一旦雨はおさまり回復します。
ただ、木曜の夜から再び雨が降り出して、金曜まで続いてしまいそうです。一時的に雨が強まる可能性もあります。
土曜日は前線は弱まるため、雨の心配はありません。
日曜日以降は、再び前線が広島に接近します。このため、再び天気は下り坂。
来週も湿った気流の影響を受けて突然の雨が心配されるので、同様の状況も考えられます。
最新の見解を随時確認するようにしてください。