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2011年03月29日
復旧作業でみんなが一つに…【29日のウェザーリポートより】
「復興に尽力している自衛隊のヘリが毎日のように離発着しています」
(宮城県牡鹿郡女川町 3/29)
「重機や自衛隊が少しずつ道路を開通してくれています。ライフラインは復旧の目処がたちません。郵便やさんのバイク、クロネコヤマトの車を見かけるようになりました。」
(宮城県東松島市 3/29)復旧活動が、少しずつ進んではいますが、沿岸部ではまだ手付かずな所もあります。地図で確認していみると↓【道路やライフラインなど、ご自宅や地域の復旧状態は?】
●ほとんど手付かず ●少しずつ復旧 ●だいぶ復旧した ●大きな被害なし
地震の揺れが非常に大きく、津波の被害があった東北太平洋沿岸地域でも、少しずつ復旧が進みはじめていることがわかります。
一方で、内陸でも手付かずとなっているところもあるようです。
関東では、西側のエリアほど「大きな被害なし」が多くなっています。
一方で、千葉の沿岸部や茨城・栃木では、復旧作業がまだまだ必要な場所が多いことがわかります。
沿岸部では復旧作業で海岸付近に近づく方も多いと思います。昨日の朝のように、大きな余震が発生した場合は、引き続き津波にご注意下さい。
【津波情報発表時の注意点】
昨日、朝7時24分、宮城で震度5弱の地震が発生。津波注意報も発表されましたが、朝9時すぎに解除されました。幸いにも大きな影響はありませんでしたが、津波情報発表時の注意点について、改めてまとめましたので、ご確認ください。
◆あまり大きくない津波予想でも注意が必要
朝の津波注意報では、宮城県に津波注意報 「0.5mの到達予想」が発表されました。
先日の大津波により広範囲で堤防が破壊されていることに加え、地盤が下がり相対的に海面が高くなっています。(牡鹿半島では1.5m以上下がっている地域も。)このため、あまり大きくない津波であっても、沿岸部に入ってくる可能性があります。川沿いでは、河口から遡ること1kmくらいは注意が必要です。
◆情報が限られる可能性も
潮位計が故障している所もあるため、「情報がない」ことが「現象がない」とは限りません。例えば、津波の到達情報が遅れるなど、いつも以上にわかることが限られる可能性もあります。
◆引き続き、大きな余震に注意
今回の地震の規模はM6.5ですが、ここ約2週間ほど、M6.5以上の地震はなく、最近では最大規模の余震となります。M6.5の地震は、単発で起きても、その後余震を伴う規模です。余震の余震という形で、今後も大きな余震に注意が必要です。
◆弱い地震でも注意が必要
ここ最近、福島や茨城など内陸を震源とする地震も増えています。有感地震も推定2000回を超え、この状況では、建物に亀裂が入っていたりすると、弱い地震でも危険です。建物を確認して、必要に応じて補修を。
【被災地の天気】
一旦寒さはゆるみましたが、油断は出来ない状況です。
≪岩手・宮城・福島≫
明日は気温差と天気急変に要注意。午前中は日差しが出ても、午後からザーッと冷たい雨が降りグッと寒くなります。雷の恐れも。屋外での作業は、「ソラヨミ」で雨が降り出す前までがオススメです。
▼明日の「ソラヨミ」
「黒い雲」は雨が強く降るサインです。
●各地の雪の時間や気温は、【ピンポイント天気】でご確認いただけます。
【余震や津波への注意点まとめ】
■余震は増減を繰り返す
地震の規模を表すマグニチュード6以上の地震は、日がたつにつれて、落ち着きつつありますが、それでも余震はコンスタントに起きています。余震は増減を繰り返しながら徐々におさまっていくため、一旦落ち着いても油断は禁物です。
■余震が発生するエリア
余震が発生するエリアは、北は岩手~南は千葉と、南北500キロのエリア。これまで日本の近海で起きた巨大地震では、せいぜい100キロ程度に留まっていました。それと比較すると非常に範囲が広く、このエリア内のどこで余震が起きてもおかしくない状態です。■「ゆらゆら」とした大きな揺れは津波に注意
小刻みに「ガタガタ」というより、「ゆらゆら」揺れている場合は、震源が海底の場合もあるので、津波の可能性があります。「ゆらゆら」とした揺れを感じたら、すぐに高台へ避難してください。
■現地で復旧作業にあたる方へ
地震や津波の後片付けで、家に戻る場合は、大きな余震が続いていますので、頭を守るためにヘルメットを被ったり、万が一の時のために非常食を持つなどの備えがあるとよさそうです。
■内陸を震源とする余震
このところ、内陸を震源とする余震が増えていて、今までの揺れ方と違うという声が届いています。マグニチュードは大きくなくても、震源が陸地だったり、陸地に近い所だと、震度が大きくなります。余震は狭い範囲でたて続けに起きる傾向があるので、引き続き注意が必要です。
■最大震度が震度1~2の地震について
なお、現在、最大震度が震度1~2の地震(震源が東北の海の場合)は、非常に数が多いため気象庁が地震情報を発表していません。
【福島原発周辺の風向き】
【29日夜】
高気圧の周りを回る風で、沿岸では陸から海へ吹く西また北西の風が吹きます。
【30日】
弱い前線が西から接近。昼間は高気圧からの風と気温上昇で、沿岸では海から風が吹きます1時間ごとの風向きは↓
【ピンポイント天気】でご確認頂けます。
◆計画停電に関して
▽計画停電:詳細なリスト(PDFファイル)
東京都/群馬県/栃木県/埼玉県/千葉県/神奈川県/静岡県/山梨県
(※茨城県は対象エリアになっていません)
▽グループごとの停電時間
東京電力HPへ