2011年03月15日

雪降る寒さ、できる限りの防寒を

▽現地からの減災リポート
「雨が降ってきたので、二次災害に気をつけましょう」
宮城県仙台市青葉区(３/１５)

◆被災地の天気：雪と寒さへの備えを！
今後、東北の被災地周辺では、雪となり、真冬の寒さとなります。

▽積雪予想マップ　[15(火)夕～16(水)朝)]
●10～20cm　●5～10cm
●3～5cm　●1～3cm

【できる限り防寒対策を】
１８（金）までは、雪降る寒さとなります。寒さにより体力が奪われやすくなり、避難所では風邪が流行る可能性があります。できる限りの寒さ対策をして、体力を温存してください。

【路面状態の悪化に注意】
１５（火）夜～１６（水）は、太平洋側でもしっかり雪が降って積雪します。現在、通行できる道路でも、路面状態が悪化する恐れがあります。援助・救助に向かう方は、十分ご注意下さい。

【強風にも警戒を】
１６（水）は、強風により、ビニールシートなど飛んでしまう可能性があります。風で飛びやすいものは、しっかりと結ぶようにしてください。

【なだれに注意】
多くの余震に加えて、気温の上下が激しく、融雪・凍結・積雪の繰り返しで、なだれが発生しやすい状態となります。山の近くでは特に注意してください。

●各地の雪の時間や気温は、【ピンポイント天気】でご確認いただけます。

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◆今後の余震や津波について
■地震の回数について

・M9.0のあとに観測された震度３以上の余震回数を見ると、昨日や今日は、１時間に２回前後の場合が多かったが、１度も発生しない時間帯もありました。

・しかし、先ほどは震度３の地震が立て続けに発生。だいぶ穏やかになってきていましたが、活発化と沈静化を繰り返しているので油断大敵。今後も大きな地震の恐れは一週間、長ければ一か月ほど注意が必要です。

■地震の発生可能性エリア

・今回の国内で最大とも言える地震の特徴ですが、壊れた岩盤のエリアが南北に500km、東西に200kmと、非常に広くなっています。

・これまでは、日本の近海でおきるM7クラスの大地震では、タテ方向に100km、ヨコ報告に50km程度の範囲の余震発生域に留まっていました。

・今回は、けた違いの広さで余震が発生していることがわかります。このエリア近辺ならばどこで余震が発生してもおかしくない状況です。

・どこで揺れるかによって、揺れの強さも変わっています。昨日は福島県から茨城県での発生が多かったですが、先述の岩盤エリアからいうと、エリア南方が多くなっています。北部は大きな余震が比較的少ない状態ですが、もちろん今後の動向には注意が必要です。

■起こりうる余震の規模

・気象庁によると、M７クラス・震度５強以上の地震が、１８(金)１５時までに発生する確率は、４０％。どこで起こってもおかしくない状況です。

・Ｍ７クラスの地震というのは、沿岸で発生したら、震度６弱から５強程度。本震が大きかったため、余震の規模もまた大きくなります。海の方で発生したら津波の可能性もあります。揺れが起きたときは、海からすぐに離れて下さい。

■エリアによる活動の変化について

・東北地方の地震活動を、小さなものもふくめて、本震前１カ月の発生数と、地震後３日分を比較してみたところ、
　－新島神津島：４回→２９回
　－東京湾：０回→９回など、
　急増しているのがわかります。中には震度３のものも。M9地震との関連を断定はできませんが、超巨大地震を契機に、日本の広い範囲で地震活動が活発になっていることがわかります。

・内陸部の地震活動も活発化しています。内陸部の大きな地震に繋がらないかどうか、しっかり監視していきたいと思います。

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◆各地のライフラインは？
●電気･水道に影響　●水道に影響　●停電　●影響なし

東北太平洋側から茨城にかけて、電気と水道のライフラインに大きな影響が出ている所が多くなっています。

また、関東エリアでは「計画停電」の影響で、交通機関に影響が出ています。

▽計画停電の影響
神奈川県藤沢駅　ライカＭ２さん(３/１５)
「東海道線は運転はしているものの、既に激混み。皆様、時間には充分に余裕を持って行動したほうが良いと思います。」

▽計画停電：詳細なリスト(PDFファイル)
東京都／群馬県／栃木県／茨城県／埼玉県／千葉県／神奈川県／静岡県／山梨県
なお、表中のグループの停電時間は以下となります。
第１グループ　15:20～19:00
第２グループ　18:20～22:00
第３グループ　 6:20～10:00　
第４グループ　 9:20～13:00
第５グループ　12:20～16:00

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◆福島原発周辺の風向きは？
▼１６（水）の風向き
１６（水）北西の風(陸から海にむかって吹く風)が予想されています。