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2011年06月10日

暑さに注意を
▼現地のリポート
「久しぶりに家に帰って来ました。扇風機を取りに。やっぱり家は良いな~。ムシムシ暑いですね」
(福島県相馬郡 6/10)

「今日も海岸の災害現場、海岸は程よい風で暑さは凌げますが、日射しは強烈です。
かつて漁業で賑わっていたこの地区、今は閑散として波音だけが以前と変わらず聞こえてます。」
(福島県相馬市 6/10)

◆土曜日の天気
昼間は気温が上がり、蒸し暑くなります。日差しのある所では熱中症はもちろん、食品の衛生管理などにも注意が必要です。北部ほど日差しがあるので紫外線対策も忘れずに。また、朝のうちは福島県で雨が強まる可能性があります。強い雨による土砂災害などに注意が必要です。

◆大潮時の注意
今回の地震の影響で、東北~関東北部の太平洋沿岸では地盤が大きく沈みました。特に、宮城県牡鹿半島~岩手県南部の沿岸で推定1m以上も沈下しました。このため、地震前と比べて、海や河口付近の低地では、満潮前後の時間帯を中心に、浸水や冠水の可能性が高まっています。特に、満潮時の潮位が高くなる大潮の時期は、一層の注意が必要です。次の大潮は15(水)頃からです。

各地の天気や気温は、ピンポイント天気でご確認いただけます。


【今後の余震や津波の注意点】
◆揺れたら高台へ
今後も強い余震が続く恐れがあります。海岸付近で復旧作業や家の片づけをされている方、防潮堤が破壊されている所もありますので、揺れたらすぐに近くの高台に避難して下さい。
◆急な斜面は要注意
これまでの揺れで地盤は緩んだ状態…急な斜面のすぐ下やそばには近づかないようにご注意下さい。
◆引き続き、震度5以上の余震に注意
余震は収まっていく予想ですが、巨大地震であったため、今後も震度5以上やM7クラスの大きな余震に警戒が必要です。
◆小さくても「ゆらゆら」とした揺れは津波に注意
小刻みに「ガタガタ」ではなく、「ゆらゆら」揺れている場合は、震源が離れており海底の場合もあるので、津波の可能性があります。
小さくても「ゆらゆら」とした揺れを感じたら、すぐに高台へ避難してください。
◆現地で復旧作業にあたる方へ
大きな余震が続いていますので、地震や津波の後片付けで、家に戻る場合は、頭を守るためにヘルメットを被ったり、万が一の時のために非常食を持つなどの備えがあるとよさそうです。また、大きな余震が発生した場合は、津波を警戒し、沿岸で作業の際は高台へ避難するようにしてください。

【福島原発周辺の風向き】

11(土)の昼間は、浜通りは海から陸に向かって風が吹きます。中通りと会津は陸から海に向かって吹く風です。夜には浜通りでも陸から海に向かって風が吹く予想です。

1時間ごとの風向きは、ピンポイント天気でご確認頂けます。


【津波調査 実施中】
津波が発生した時の皆さんの行動と経験を記録し、多くの皆さんと共有しながら受け継いでいきます。参加方法は【こちら】をご覧ください。
【東日本大震災調査 発表】
先日実施した東日本大震災調査の結果が発表されました。詳しくは【こちら】をご覧下さい。