facebook line x mail

霧島山・新燃岳の火山性地震が増加 3月末から噴火警戒レベル3続く

top

2025/04/07 16:11 ウェザーニュース

3月30日に噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げられた霧島山・新燃岳で、ここ数日火山性地震が増加しています。今後の活動に注意が必要です。

5日(土)から3日連続で100回以上の地震

新燃岳では3月28日頃から火山性地震が増加し、29日には251回に達しました。火山性地震の増加に加えて、山体の膨張を示す近く変動や火山性微動がみられたため噴火警戒レベルが引き上げられています。

その後は地震活動が落ち着いたため、4月2日に噴火警戒レベル3は維持したままで、警戒が必要な範囲を火口周辺4kmから3kmへと縮小しました。

4日(金)からは再び火山性地震が増加し、5日(土)に119回、昨日6日(日)は256回を観測。今日7日(月)も15時の時点で145回(速報値)と多い状況が継続中です。そのほかの観測データに大きな変化はみられないものの、引き続き活動に注意が必要と考えられます。

防災上の警戒事項等

弾道を描いて飛散する、火山弾や火山岩塊と呼ばれる大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では引き続き警戒をしてください。

風下側では火山灰だけでなく、火山礫(れき)と呼ばれる小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意が必要です。

さらに2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあります。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
» ウェザーニュース 火山情報