
本来、夏野菜のトマトですが、その中でも甘みが強いフルーツトマトは今が旬です。詳しい話を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。
フルーツトマトは品種名ではない
「フルーツトマト」というと、そういう品種があるのかと思う方も多いと思いますが、実は品種名ではありません。
「一般的なトマトは糖度が6度程度ですが、フルーツトマトは8度以上、中には10度ぐらいあるものもあります。
糖度を高めるために、与える水分を極限まで少なくし、根が伸びないようにしたり、肥料の吸収を抑えることでストレスを与え、実に糖分を貯えさせることで甘くなる栽培方法が取られています。
このように特別な栽培方法で育てられた、糖度8度以上のものをフルーツトマトと呼ぶのです。フルーツトマトは独自の栽培方法のため、ふつうのトマトより小さめになりますが、味は濃縮された甘みと旨味が抜群です」(吉田さん)
「一般的なトマトは糖度が6度程度ですが、フルーツトマトは8度以上、中には10度ぐらいあるものもあります。
糖度を高めるために、与える水分を極限まで少なくし、根が伸びないようにしたり、肥料の吸収を抑えることでストレスを与え、実に糖分を貯えさせることで甘くなる栽培方法が取られています。
このように特別な栽培方法で育てられた、糖度8度以上のものをフルーツトマトと呼ぶのです。フルーツトマトは独自の栽培方法のため、ふつうのトマトより小さめになりますが、味は濃縮された甘みと旨味が抜群です」(吉田さん)
フルーツトマトはなぜ今が旬?
フルーツトマトは、冬から春にかけてが旬の時期ということですが、なぜふつうのトマトと違うのでしょうか。
「トマトの原産地は南米のアンデス山脈の高原地帯とされています。この地域は昼夜の寒暖差が10~15℃程度と大きく、また雨が少なく乾燥していて土地がやせているのが特徴です。また最高気温も30℃程度までしか上がりません。
もともとトマトはこうした気候風土で育っていた野菜で、同じような条件にすると甘く美味しいトマトになるわけです。
一方、日本では夏は昼夜の寒暖差が少ないことと暑くなりすぎるため、糖度が高いトマトは育ちにくいのです。その点、冬から春は昼夜の寒暖差が大きく、それほど暑くならないので、フルーツトマトが育つのに適しているのです」(吉田さん)
「トマトの原産地は南米のアンデス山脈の高原地帯とされています。この地域は昼夜の寒暖差が10~15℃程度と大きく、また雨が少なく乾燥していて土地がやせているのが特徴です。また最高気温も30℃程度までしか上がりません。
もともとトマトはこうした気候風土で育っていた野菜で、同じような条件にすると甘く美味しいトマトになるわけです。
一方、日本では夏は昼夜の寒暖差が少ないことと暑くなりすぎるため、糖度が高いトマトは育ちにくいのです。その点、冬から春は昼夜の寒暖差が大きく、それほど暑くならないので、フルーツトマトが育つのに適しているのです」(吉田さん)
フルーツトマトの選び方と保存法

フルーツトマトを購入するときにおすすめの選び方はありますか。
「フルーツトマトは大玉トマトより小型で、水分を抑えているため、ふつうのトマトより固めです。良いものは色ムラがなく、ツヤとハリがあり、ヘタがピンとはっていて丸みがあり、見た目より重みがあります。軽いものは中に空洞がある場合があります。
保存法としては、ヘタを下にして、密封袋に重ならないように入れ、空気を抜いて封をし、熟しているものは2~7℃程度、未熟であれば10℃程度の冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。これで1週間程度は保存が効きます」(吉田さん)
トマトには、血圧降下作用や抗ストレス作用が期待される栄養成分GABAが豊富に含まれ、さらに抗酸化作用を持つといわれるリコピンやβ-カロテンも含まれています。フルーツトマトの美味しさを味わって、春の体調を整えましょう。
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「フルーツトマトは大玉トマトより小型で、水分を抑えているため、ふつうのトマトより固めです。良いものは色ムラがなく、ツヤとハリがあり、ヘタがピンとはっていて丸みがあり、見た目より重みがあります。軽いものは中に空洞がある場合があります。
保存法としては、ヘタを下にして、密封袋に重ならないように入れ、空気を抜いて封をし、熟しているものは2~7℃程度、未熟であれば10℃程度の冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。これで1週間程度は保存が効きます」(吉田さん)
トマトには、血圧降下作用や抗ストレス作用が期待される栄養成分GABAが豊富に含まれ、さらに抗酸化作用を持つといわれるリコピンやβ-カロテンも含まれています。フルーツトマトの美味しさを味わって、春の体調を整えましょう。
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