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アメリカ 低気圧の影響で広範囲で荒天 竜巻や火災リスクも高まる

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2025/03/15 11:51 ウェザーニュース

発達した低気圧がアメリカを通過する影響で、広範囲で荒天のおそれがあります。地域により大雪や暴風、竜巻などの様々な被害が予想され、乾燥した空気が入り込む南部では火災リスクも高まる見通しです。

重大な被害をもたらすEF3クラスの竜巻発生のおそれ

3月としてはかなり勢力が強い低気圧がアメリカ北部を進んでいて、広範囲で荒れた天気になっています。現地時間の15日(土)にかけて影響が大きくなる見通しです。

低気圧に近い北部の平原地帯では雪や風が強まるとみられます。雪の量はそれほど多くはないものの、吹雪によって見通しが悪くなり、車での移動に支障が出る見込みです。

また、低気圧から南に伸びる前線の周辺で大気の状態が非常に不安定になります。特にメキシコ湾からの湿った空気が流れ込む南部では竜巻発生のリスクが高く、当局はアラバマ州やミシシッピ州などの一部に最も高いランクのリスク情報を発表しました。6段階のランクで上から3番目となるEF3以上の竜巻が起きてもおかしくないとしています。
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低気圧に向かって西からの乾いた空気が吹き込むテキサス州など南部では空気が非常に乾燥し、火災リスクが高まっている状況です。大規模な林野火災につながるおそれがあるため、Red Flag Warningを広範囲に発表し、屋外での火の取り扱いに厳重に警戒するよう呼びかけています。
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