北海道は道東を中心に大雪に　風も強く猛吹雪による視界不良に警戒

湿った重い雪　積雪急増に警戒

昨夜から北海道内では雪が強まり、今朝にかけて発達した雪雲の流れ込んだ道東や道南、札幌周辺でも雪が一気に積もりました。日付が変わってから今朝6時までの6時間に、日高地方えりも町の目黒では23cm、十勝地方の広尾町では21cmの雪が降りました。胆振地方の苫小牧市でも22cmの雪が降り、今朝は雪かきが必要なほどとなっています。大雪警報が発表されているところもあります。

このあとも低気圧が発達しながら北東に進み、今夜21時には北海道の東の海上へ達します。道東では雪雲が流れ込みやすい状況が続き、太平洋側は夕方にかけてが雪のピークで、オホーツク海側では夜遅くにかけて雪の強まりに警戒が必要です。明日18日(火)朝までに道東の各地で30cm前後も新たに雪が積もり、多いところでは50cm以上も積雪が増えるとみています。日本海側や渡島半島周辺でも明日にかけて雪の強まるタイミングがあるので注意してください。

湿った重い雪となり、短時間で積雪増加すると除雪作業が追い付かなくなるおそれがあります。老朽した建築物やビニールハウスの倒壊にも注意が必要です。

北日本の日本海側や北陸の山沿いでも雪の量がかさんで、明日の朝までに多いところでは50cm前後の積雪増加が見込まれています。路面状況の悪化や雪崩に警戒してください。
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暴風に警戒　吹き溜まりの発生も

低気圧の発達に伴って沿岸部を中心に強い風が吹き荒れます。日高地方えりも町のえりも岬では7時前に37.3m/sの最大瞬間風速を観測しました。北日本ではその他のところでも沿岸部では平均で15m/s近い強い風が吹いていて、このあとも瞬間的には30m/s前後の暴風が吹くことが予想されます。暴風警報や暴風雪警報が発表されているところがあり、吹雪による視界不良、倒木や着雪による停電の発生、飛来物に警戒が必要です。

積雪の増加と暴風雪による視界の悪化、吹き溜まりが発生することにより、交通機関への影響が心配されます。鉄道や航空ではすでに影響が出ていて、北海道を走るJRでは終日運転見合わせとなっている路線があり、北海道の空港を発着する飛行機もすでに欠航となっている便があります。移動を予定している場合はこまめに最新の情報を確認するようにしてください。

沿岸部では高波にも警戒が必要で、根室周辺などでは低気圧の接近による気圧低下と、強い風による吹き寄せの効果で高潮が発生してもおかしくありません。すでに今朝の段階で通常より潮位が20cm前後高くなっています。このあと夕方にも潮位上昇のピークがあり、沿岸部では越水や浸水に警戒が必要です。

北海道以外でも西日本にかけての各地で風が強まっています。瞬間的には25m/sを超える風が吹き荒れるおそれがあります。西日本では昼頃にかけて、東日本では夕方にかけてがピークとなります。沿岸部を中心に飛来物などに注意してください。