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今日は満月 海外では皆既月食も 3月の満月は「ワームムーン(Worm Moon)」

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2025/03/14 07:10 ウェザーニュース

今日3月14日(金)は満月です。3月の満月はアメリカの農事暦では「ワームムーン(Worm Moon)」とも呼ばれます。

日本時間の今日午後には海外で皆既月食が起こり、日本でも一部の地域で一時的に部分月食が見られます。
» ウェザーニュース 星空Ch.

15時頃〜 海外の皆既月食映像を生中継

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今回の満月の際には今年1回目の月食が起こります。日本では月が昇ってくる前に月食がほぼ終了してしまいますが、南北アメリカや太平洋では皆既月食を観測可能です。

月食が起こるのは世界中どこでも同じタイミングで、月が欠け始める部分食の開始が日本時間の14時10分、月が地球の影に完全に入ってしまう皆既食は15時26分から16時31分まで、部分食が終わるのは17時48分です。

日本では北海道や東北などで、月が部分食の状態で昇ってくる“月出帯食”が観測可能ではあるものの、月の出から部分食終了までの時間が長くても30分程しかなく、月の高さも非常に低いため観察には向きません。

そこで、ウェザーニュースでは海外からの生中継映像を15時頃からYouTubeで配信予定です。中継映像で皆既月食をお楽しみください。

また国内でも、部分月食の終了後や、部分月食の見えない地域でも、半影月食(はんえいげっしょく)と呼ばれる、月の一部がうっすら暗く見える現象が19時頃まで続きます。月食が終わった後も月をよく観察してみてください。
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2022年11月8日 部分月食が終わる頃の様子 ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
日本で次に月食が見られるのは今年9月8日(月)の未明です。日本で楽しめるのは3年ぶりとなる皆既月食をぜひお楽しみに。

満月 気になる今夜の天気は

今夜は、北海道付近は冬型の気圧配置、西日本や東日本は高気圧に覆われます。このため九州〜東北南部の各地では晴れて満月の見られるところが多くなる予想です。

一方、東北北部や北海道は太平洋側の一部を除き雲が多く、雪や雨の降るところがあり、天体観測には不向きとなりそうです。沖縄や奄美も前線の影響で雲の多い空が続く見通しです。

また、関東南部や静岡でも雲の多くなる時間がありそうです。九州南部も次第に雲が優勢になってくるので、観測は早い時間の方がおすすめです。
» この先の「雲量」予想マップ

▼各地の日の入り時刻・月の出時刻
根室 日の入り 17時22分 月の出 17時22分
仙台 日の入り 17時42分 月の出 17時43分
東京 日の入り 17時47分 月の出 17時48分
大阪 日の入り 18時04分 月の出 18時06分
福岡 日の入り 18時25分 月の出 18時28分
那覇 日の入り 18時37分 月の出 18時40分
» 各地の日の出日の入り・月の出月の入り時刻

3月の満月、英語で“Worm Moon”

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農事暦における満月の呼び方
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは3月の満月を「ワームムーン(Worm Moon/イモムシ月)」と呼ぶようです。暖かくなって地面からミミズ(Earthworm)が出てくるころ、またはカブトムシの幼虫(Worm)が木から出てくるころ、という意味で名付けられています。

現象おさらい 満月・月食とは

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太陽、月、地球の位置関係
月は自ら光っているわけではなく、太陽の光を反射することで輝いて見えています。

そして、太陽の光が当たっている月面の半球が地球から見てどちらを向いているかによって、三日月や上弦、満月、下弦など、見かけ上の形が変わります。

地球から見た太陽の方向を基準に、太陽の方向と月の方向の黄経差が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。

つまり満月は、地球から見て太陽と月が正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。
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月食が起こるのは満月のタイミングに限られます。太陽・地球・月が一直線にならぶことで、地球の影の領域に月が入ることで暗く見える現象です。地球の夜側半球のどこからでも観測ができ、観測できる時間帯も共通です。半年に一度起こる可能性があり、多い年には1年に3回見られることもあります。

一方、日食は新月のタイミングで起こる現象で、太陽・月・地球が一直線にならぶときに起こります。太陽の前を月が横切ることで太陽を隠す現象です。地球上で起こる頻度は月食より多いものの、見える範囲は狭く、ある地点での見られる頻度は高くありません。
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参考:国立天文台「ほしぞら情報」「暦計算室」、アストロアーツ「星空ガイド」 、The Old Farmers' Almanac