facebook line x mail

これから旬を迎える柑橘(かんきつ)類は? 柑橘類カレンダー

top

2025/02/22 12:41 ウェザーニュース

早生温州みかんを皮きりに初冬から始まった柑橘類の旬も、徐々に中晩柑、晩柑類に移ってきました。「いよかん」や「甘夏」などの大ぶりもの、形がユニークな「不知火(しらぬい)」など、見た目も味もバラエティに富んだ品種が次々と旬を迎えます。
box0
ウェザーニュースで「温州みかん以外の柑橘類を買う頻度」についてアンケート調査を実施したところ、「よく買う」が13%、「時々買う」が19%、「たまに買う」が39%という結果でした。

これからの時季、身近な果物である柑橘系類にもたくさんの種類があり、よく見るものでも旬の時期が分からない人も少なくないのではないでしょうか。そこで、主な柑橘類の旬を、カレンダーにまとめてみました。

2~3月に旬を迎える柑橘類は?

box1
これから旬を迎える柑橘類にはどのような特徴があるのでしょうか。野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

「まず大ぶりの『いよかん』は1月から出荷が始まりますが、2月は味も良くなり、最盛期を迎えます。『いよかん』は、みかん類とオレンジ類の交雑種が始まりとも言われていますが、小さいほど酸味が強く、大きくなるにつれて甘味と酸味のバランスが良くなります。

皮はやや厚めですがむきやすく、ジューシーで大粒の果肉、爽やかな香りと甘さ、適度な酸味のバランスがとれています。

中ぶりの『不知火』は、頭の部分が出っ張っているのがユニークです。ずっしりと重く、果肉が詰まっています。袋が薄いため袋ごと食べられ、果汁が多く甘味もたっぷりです。『不知火』のうち、糖度13度以上、クエン酸1%以下のものは『デコポン』として流通しています。

愛媛県オリジナル品種の『甘平(かんぺい)』は、その名の通り、強い甘味とやさしい酸味、果肉の柔らかさが特徴です。袋が非常に薄く、果汁があふれでるほどです。皮が薄く生育中に実が裂けてしまうこともあることから、細やかで丹精込めて育てられています。

『はるみ』は『清見』と『ポンカン』の掛け合わせで生まれた品種で、果肉の柔らかさ、甘味も多く、皮がむきやすく袋も薄いので非常に食べやすい品種です。

『八朔(はっさく)』は、甘味と酸味が適度にあり、果肉がやや固めのサクサクとした爽やかな味わいです。皮も袋もやや厚めですが、袋からの身ばなれがよいので食べやすいと思います。

3月から『清見』が出回り始めます。『清見』は『温州みかん』と『オレンジ』の掛け合わせでできため、みかんの甘味とオレンジの香りが楽しめます。袋が薄いので、袋ごと食べられ、果肉が柔らかく果汁たっぷり、甘味も多く人気があります」(吉田さん)

これから次々と旬を迎える中晩柑、晩柑。種類豊富でビタミンCたっぷりの柑橘類をいただいて、ヘルシーに過ごしましょう。
» お天気ニュースをアプリで読む

取材協力
愛媛県/Kankitsu project