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蛍まとめ2024
見頃は春の高温の影響で平年並みか早かった

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2024/09/10 10:00 ウェザーニュース

ウェザーニュースで分析した、2024年の蛍の飛翔開始と見頃時期のまとめをお伝えします。

今年の出現・見頃は平年並み〜早かった

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今年の1月から2月は気温が高く経過しました。

3月は寒い日もありましたが、4月は寒気の南下が弱く平年よりも暖かい日が続きました。このため、西日本や東海ではほたるの出現は平年より早い傾向になりました。

5月から6月上旬は冷たい空気の影響を受けることがあり、気温は平年に近づきました。このため関東甲信や北陸、北日本では平年並みかやや早い傾向でした。

去年も西日本を中心に早く出現したので、今年の出現は去年と同じくらいの所が多くなっています。

見頃時期は3月から4月および6月の高温の影響で、平年並みか早めの所が多くなっています。

見たことある人が多数

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アプリ「ウェザーニュース」の利用者を対象におこなったアンケート調査では、今までに本物の蛍を見たことが「ある」人は全体の78%という結果になりました。

近年稀少な昆虫となっており、若い世代ほど、見たことが「ない」割合が大きくなっています。

来年もまた蛍の光を楽しめるように

蛍の飛び始めの時期は、蛍が卵から蛹(さなぎ)の姿である期間の気温に左右されます。平年より暖かい日が多いほど、飛び始めは早い傾向になります。

蛍の出現は気象的な要因だけでなく、卵や幼虫が生育する川の環境の影響も受けます。川が増水すると卵や幼虫が流されてしまうことがあり、今年、梅雨末期の大雨や台風などの影響を受けた地域では、来年の蛍の出現数が減少する可能性があります。

来年もまた蛍の光を楽しめるように、美しい自然を守っていきたいですね。
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