年間を通じての予報精度は91% 気象庁より高い精度
天気予報がハズレるといっても、いろいろなハズレ方があります。晴れると言っていたのに雨が降った、雨の予報だったのに降らなかった、曇りで涼しいと言っていたのにカンカン照り…。
特に嫌なハズレ方といえば「雨の予報じゃなかったのに雨が降った」パターンではないでしょうか。ウェザーニュースでは天気予報を行う上で、特にこのハズレ方が起こらないように注意しています。
この雨を見のがさなかった割合を「降水捕捉率※1」といいます。
毎朝5時に発表した天気予報で、その日の降水捕捉率を評価した結果、2021年一年間を通しての精度は91%となりました。
» 降水捕捉率評価データ
気象庁も同様の評価をホームページに掲載しています。各月の値を比較すると、ウェザーニュースの方が3ポイントから17ポイント高く、ウェザーニュースの天気予報の方が精度が高かったことがわかります。
» 降水捕捉率の比較データ
特に嫌なハズレ方といえば「雨の予報じゃなかったのに雨が降った」パターンではないでしょうか。ウェザーニュースでは天気予報を行う上で、特にこのハズレ方が起こらないように注意しています。
この雨を見のがさなかった割合を「降水捕捉率※1」といいます。
毎朝5時に発表した天気予報で、その日の降水捕捉率を評価した結果、2021年一年間を通しての精度は91%となりました。
» 降水捕捉率評価データ
気象庁も同様の評価をホームページに掲載しています。各月の値を比較すると、ウェザーニュースの方が3ポイントから17ポイント高く、ウェザーニュースの天気予報の方が精度が高かったことがわかります。
» 降水捕捉率の比較データ
本当に「当たる」天気予報だったか
人々の生活に影響が大きい「降水捕捉率」ですが、実は数値を上げるための抜け道が存在します。「ひたすら雨の予報にしてしまう」ということです。すると、降水捕捉率は100%に近づきますが、一方で「雨予報なのに晴れている」日が多くなり、「当たる」天気予報とは言えなくなって信用は失われます。
そこでウェザーニュースでは、雨が降らない日には降らないと予報をしていた割合も加えたトータルの精度「適中率※2」もチェックをしています。この精度も80から90%あまりと気象庁とほぼ同等の水準を保っているため、偏りなく「当たる」天気予報であったと言えます※3。
» 適中率の比較データ
そこでウェザーニュースでは、雨が降らない日には降らないと予報をしていた割合も加えたトータルの精度「適中率※2」もチェックをしています。この精度も80から90%あまりと気象庁とほぼ同等の水準を保っているため、偏りなく「当たる」天気予報であったと言えます※3。
» 適中率の比較データ
ウェザーニュースの精度が高い理由は
ウェザーニュースでは、数年前から天気を予測するプロセスにAIを導入するために開発を始めました。独自に保有する世界最大級の気象データベースの過去データをはじめ、専門家のノウハウをデータ化してインプットしたもの、その土地ならではの天気の特徴、季節特有の雨の降り方などを機械学習で取り込んでいます。
さらに、日々の「天気予報」と「実際の天気」についても機械学習を続けています。正解値の把握には、全国3000か所以上に設置されている独自の観測機網や、ウェザーニュースに届くユーザー報告(ウェザーリポート)も役立っています。
この機械学習モデルを段階的に天気予報に取り込んでいるため、精度が向上しているといえます。
さらに、日々の「天気予報」と「実際の天気」についても機械学習を続けています。正解値の把握には、全国3000か所以上に設置されている独自の観測機網や、ウェザーニュースに届くユーザー報告(ウェザーリポート)も役立っています。
この機械学習モデルを段階的に天気予報に取り込んでいるため、精度が向上しているといえます。
2021年一年間を振り返って
2021年は、年間平均の予報精度が91%と年間を通じて良い成績を収めることができました。一方、評価対象となった雨の日は年間総計で66,899件あり、91%の精度ということは6,001件はハズレた事を意味します。
予報センターでは毎日、自らの予報の評価や改善のためにハズレた日のデータを蓄積し、独自の予報モデルの最適化を繰り返しています。機械学習やAI等の技術が身近になった現在はこういった作業も以前と比べ、格段に行いやすくなりました。
創業してから36年、我々の予報が完璧だった年はありません。毎年毎年、予報をハズし、法人のお客様や個人サポーターからご指摘を頂いております。ただ私達は、あきらめません。昨日まで最も予報をハズしてきたチームだからこそ、そこから学び、明日には世界で最も予報を当てられるチームになれるんだと信じています。
今後もサポーターの皆さんと一緒に、予報精度向上にチャレンジし続けます。
>>【予報精度向上への取り組み】予報のはずれを感じたらこちらへ報告
予報センターでは毎日、自らの予報の評価や改善のためにハズレた日のデータを蓄積し、独自の予報モデルの最適化を繰り返しています。機械学習やAI等の技術が身近になった現在はこういった作業も以前と比べ、格段に行いやすくなりました。
創業してから36年、我々の予報が完璧だった年はありません。毎年毎年、予報をハズし、法人のお客様や個人サポーターからご指摘を頂いております。ただ私達は、あきらめません。昨日まで最も予報をハズしてきたチームだからこそ、そこから学び、明日には世界で最も予報を当てられるチームになれるんだと信じています。
今後もサポーターの皆さんと一緒に、予報精度向上にチャレンジし続けます。
>>【予報精度向上への取り組み】予報のはずれを感じたらこちらへ報告
【宇野沢 達也】
ウェザーニュース予報センター 気象予報士。千葉県旭市出身 自治体防災担当職員から転職し入社29年目。予報精度改善チームで予報業務および精度検証・改善を行っている。
(※1)気象庁の評価方法に準拠。対象地点は発表官署の所在している一次細分区域内のアメダスで、一日の積算降水量が1.0mm以上となった場合を「降水あり(雨雪)」としている。
(※2)全予報数に対する「雨予報をして実際に雨が降った場合と、雨が降らない予報で実際に雨が降らなかった場合」合計の割合。
(※3)気象庁の評価方法に準拠し、朝5時に発表された当日の天気マークを対象。対象地点は発表官署の所在している一次細分区域内のアメダスで、1日の積算降水量が1.0mm以上となった場合を「降水あり(雨雪)」としている。
(※2)全予報数に対する「雨予報をして実際に雨が降った場合と、雨が降らない予報で実際に雨が降らなかった場合」合計の割合。
(※3)気象庁の評価方法に準拠し、朝5時に発表された当日の天気マークを対象。対象地点は発表官署の所在している一次細分区域内のアメダスで、1日の積算降水量が1.0mm以上となった場合を「降水あり(雨雪)」としている。
>>〔関連記事〕2022年 ウェザーニュース 天気予報精度
>>〔関連記事〕2023年1月~3月 ウェザーニュース 天気予報精度
参考資料など
降水捕捉率 検証方法説明(気象庁ホームページ) https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/kensho/explanation.html
気象庁 天気予報検証結果 https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/kensho/score_f.html
気象庁 天気予報検証結果 https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/kensho/score_f.html