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2011年03月08日
噴火による降灰に注意[8日(火)23時更新]
8日の未明に噴火して、小林市からはヘルメットをかぶって登校する小学生の様子が届きました。
◆今日のリポート
「今朝起きて外に出たらやけに硫黄の臭いがしました!やっぱり夜中にしたみたいですね~出勤途中の旦那様からきて都城は灰が降ってるとの事でした~!」
(都城市:ニャンコ大好きさんより)
◆新燃岳の様子
8(火)2時50分頃に噴火。噴煙は火口上1000mまで上がり、その後も断続的に噴火が発生しました。
ウェザーニュースの小型レーダー「WITHレーダー」でも噴煙柱の様子をとらえることができました。◆宮崎市から空振リポート
また、午前3時前後には、宮崎市内を中心に、地震ではないか?空振か?というリポートが多数寄せられました。
▼リポートの内容
・久しぶりのガタガタした揺れ
・揺れは長い時間、2分程度
・窓ガラスが強く揺れた
・2~3分、間をあけて2度あった
・硫黄のにおい
など、びっくりして目覚めて報告された方が多くいらっしゃいました。(図:空振かと思われるリポートをプロット)
9(水)も、雨の心配はありませんが、噴火した場合には、降灰に十分注意が必要。外出はマスクや眼鏡は必須です。◆9(水)の火山灰予想
噴煙は東南東方向へ流れます。
▼対象地域
【宮崎県】高原町、都城市、三股町、宮崎市、日南市、串間市
【鹿児島県】霧島市、曽於市、志布志市◆火山灰から身を守るための対策をチェック!
【こちらから】
└独立行政法人防災技術研究所の火山灰から身を守ろう!をもとに内閣府が作成
◆次の雨について
低気圧や前線が近づき、12日(土)~13日(日)に雨となります。1時間に10ミリを越えるような強雨の予想はありませんが、1時間3~5ミリの雨が一日降ったり止んだり。基準値を超える恐れは今のところないものの、雨が長引く可能性があるので、土石流や泥流には注意が必要です。
◆土石流による避難勧告基準変更
【都城市】
避難勧告:1時間10ミリ以上の雨量が予測される時
避難準備:勧告の発令が予想される時
【高原町】
避難勧告:24時間の先行雨量が40ミリに達した時、1時間10ミリに達し、その後も1時間10ミリ以上の雨量が予測される時
避難準備:24時間の先行雨量が40ミリに達した時、1時間10ミリ以上の雨量が2時間以上継続すると予測される時
◆警戒事項◆
新燃岳は噴火警戒レベル3のままです。
【1】新燃岳から約4km以内では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石等に警戒が必要です。
【2】新燃岳から約3km以内では噴火に伴う火砕流に警戒が必要です。(対象地域→宮崎県:小林市、高原町 鹿児島県:霧島市)
【3】風下側では降灰や風の影響を受ける小さな噴石(火山レキ)に注意が必要です。これまでの噴火では直径4~6cmの小さな噴石が火口から約10kmにまで達しています。
【4】爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。
【5】雨の日は泥流や土石流に注意が必要です。
◆事前の確認事項◆
【1】危険エリアには近づかない
火砕流は高温の岩石と火山ガスが時速100km以上のスピードで流れ下る現象です。発生してから逃げることはできません。3km以内の危険エリアには立ち入らず、危険エリア周辺では自治体の指示に従って下さい。
【2】危険エリアではなくても…
火砕流が到達しない離れたエリアでも爆発的な噴火の場合、風下では噴石や降灰の可能性があります。むやみに外出せず、避難などのやむを得ない場合は、ヘルメットや傘で頭を保護し、マスク着用は必須です。
【3】事前に危険エリアの確認を
現在、噴火警戒レベル3ですが、レベル4、5になった時に、自分の場所が影響するかどうか、事前に自治体HPにある【ハザードマップ(宮崎県のHPより)】の確認をおすすめします。