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【西日本】花粉飛散傾向2024

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2024/01/17 12:02 ウェザーニュース

▼各エリアの見解をチェック
近畿中国・四国九州

■近畿
2月上旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想

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断続的に流れ込んだ寒気によりスギの雄花の休眠打破はすでに起こっていると考えられます。休眠から目覚めた雄花は開花に向けて生長を再開し、気温が高いほど生長が早く進みます。

特に影響が大きい1月から2月の気温は平年より高い傾向で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。

飛散開始は平年よりも早く、2月上旬~中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。

スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月中旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月下旬~4月中旬で、その後は段々と飛散量が少なくなる見込みです。
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2023年の夏は気温・日照時間ともに平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。

また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。飛散量は2023年の62%、平年の130%になる予想です。

大量飛散の翌年にあたるため2023年に比べると飛散量は少なくなるものの、夏の高温・多照が影響し平年に比べると同程度かやや多くなる予想です。

特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。

今回、環境省のスギ雄花花芽調査の結果を踏まえ飛散量予想を再検討し、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県の飛散量を前回発表から更新しています。

■中国・四国
1月下旬から飛散開始、飛散量は前年比で半減も平年並の予想

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断続的に流れ込んだ寒気によりスギの雄花の休眠打破はすでに起こっていると考えられます。休眠から目覚めた雄花は開花に向けて生長を再開し、気温が高いほど生長が早く進みます。

特に影響が大きい1月から2月の気温は平年より高い傾向で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。

飛散開始は平年よりも早く、早いところでは1月下旬から、2月中旬にかけて広範囲で花粉シーズンに入ると予想しています。

スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月中旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月中旬で、その後は段々と飛散量が少なくなる見込みです。
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影響で湿った空気が流れ込みやすくなった四国地方では、太平洋側を中心に日照時間が平年をやや下回りました。

また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。

飛散量は2023年の53%、平年の109%になる予想です。大量飛散の翌年にあたるため2023年に比べると飛散量は少なくなるものの、平年と同程度となる予想です。特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。

今回、環境省のスギ雄花花芽調査の結果を踏まえ飛散量予想を再検討し、広島県の飛散量を前回発表から更新しています。

■九州
1月下旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想

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断続的に流れ込んだ寒気によりスギの雄花の休眠打破はすでに起こっていると考えられます。休眠から目覚めた雄花は開花に向けて生長を再開し、気温が高いほど生長が早く進みます。

特に影響が大きい1月から2月の気温は平年より高い傾向で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。

飛散開始は平年よりも早く、1月下旬~2月上旬に花粉シーズンに入ると予想しています。

スギ花粉の本格飛散は2月中旬〜3月上旬、ヒノキ花粉の本格飛散は3月中旬~4月上旬で、その後は段々と飛散量が少なくなる見込みです。
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2023年の夏は暖かな空気が流れ込みやすくなったため気温は平年を上回りましたが、湿った空気や台風などの影響を受けたことで日照時間は北部で平年並、南部では平年よりやや少なくなりました。

また、2023年の飛散量は平年、前年を上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。飛散量は2023年の75%、平年の117%になる予想です。2023年に比べると北部では概ね同程度、南部では半分程度になる予想です。

平年比では北部はやや多く、南部では同程度となる予想です。前年より少ない飛散量になる地域が多い予想ですが、特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。

今回、環境省のスギ雄花花芽調査の結果を踏まえ飛散量予想を再検討し、福岡県、大分県の飛散量を前回発表から更新しています。