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【北日本】花粉飛散傾向2024

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2024/01/17 11:57 ウェザーニュース

▼各エリアの見解をチェック
北海道東北北部東北南部

■北海道(※シラカバ花粉)
前年比6倍の大量飛散予想、4月中旬に飛散開始

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春にかけての気温は平年より高い傾向で、4月以降の寒さが緩むタイミングでシラカバ花粉が飛び始めます。

飛散開始は平年と比べるとやや早くなる予想で、道南や道央など早い所では4月中旬、その他のエリアでも4月下旬から5月にかけてシラカバ花粉のシーズンに入るとみています。

本格飛散は道南や道央でゴールデンウィーク前後、道北や道東では5月上旬〜中旬で、5月下旬になると段々と飛散量が少なくなる見込みです。
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2023年の夏は暖かい空気に覆われる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。

また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく下回りました。このため、2024年は飛散量が前年より多くなる「表年」になると見込んでいます。

飛散量は2023年の593%、平年の202%になる予想です。飛散量が多くなり、花粉症の症状が重くなる可能性があります。特に晴れて風が強い日には花粉が大量に飛散するため、しっかりと対策をするようにしてください。

■東北北部
2月下旬から飛散開始、飛散量は2023年比で大幅増

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断続的に流れ込んだ寒気によりスギの雄花の休眠打破はすでに起こっていると考えられます。

休眠から目覚めた雄花は開花に向けて生長を再開し、気温が高いほど生長が早く進みます。特に影響が大きい2月から3月初めの気温は平年より高い傾向で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。

飛散開始は平年よりも早く、2月下旬~3月上旬に花粉シーズンに入ると予想しています。

本格飛散は3月上旬〜4月中旬で、その後は段々と飛散量が少なくなる見込みです。なお、東北北部ではスギ花粉の飛散が中心となり、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。
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2023年の夏は暖かい空気に覆われる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を上回り、雄花の生長に適した天候となりました。

また、2023年は青森県や秋田県では飛散量が平年、前年を下回り、岩手県では平年を上回ったものの前年より少なくなりました。このため、2024年は飛散量が前年より多くなる「表年」になると見込んでいます。

飛散量は2023年の148%、平年の145%になる予想です。特に青森県や秋田県では2023年の2倍近い飛散量になる予想です。晴れて風が強い日には一段と多くの花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。

今回、環境省のスギ雄花花芽調査の結果を踏まえ飛散量予想を再検討し、岩手県の飛散量を前回発表から更新しています。

■東北南部
2月中旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想

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断続的に流れ込んだ寒気によりスギの雄花の休眠打破はすでに起こっていると考えられます。

休眠から目覚めた雄花は開花に向けて生長を再開し、気温が高いほど生長が早く進みます。特に影響が大きい2月の気温は平年より高い傾向で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。

飛散開始は平年よりも早く、2月中旬~下旬に花粉シーズンに入ると予想しています。

スギ花粉の本格飛散は2月下旬〜3月下旬、ヒノキ花粉の本格飛散は4月上旬~中旬で、その後は段々と飛散量が少なくなる見込みです。東北南部ではスギ花粉の飛散が中心となり、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向にあります。
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2023年の夏は暖かい空気に覆われる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年を大きく上回り、雄花の生長に適した天候となりました。

また、2023年の飛散量は平年、前年を大きく上回りました。このため、2024年は飛散量が前年より少なくなる「裏年」になると見込んでいます。飛散量は2023年の59%、平年の128%になる予想です。

大量飛散の翌年にあたるため2023年に比べると飛散量は少なくなるものの、夏の高温・多照が影響し平年よりはやや多くなる予想です。特に晴れて風が強い日には大量の花粉が飛散するため、シッカリとした花粉症対策をするようにしてください。

今回、環境省のスギ雄花花芽調査の結果を踏まえ飛散量予想を再検討しましたが、前回の発表から変更はありません。