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減災特集のスケジュール

SOLiVE24にて生放送中!

2012年03月10日

[3月10日(土)23時30分更新]
◆未曾有の大災害からまもなく1年
昨年の3月11日に東日本大震災が起きてからまもなく1年が経とうとしています。広範囲に渡り、未曾有の災害を出した大津波。再び発生したとき、アナタは万全の対応をすることができますか?この機会にSOLiVE24を通じて「津波被害ゼロ」を目指し、減災についてしっかりと考えていきましょう。
◇減災とは
◇防災(Prevention)から減災(Mitigation)へ
これまでの災害に対する「防災(Prevention)」という考え方は、災害を完璧に防ぐことを目標としてきました。しかし、災害を完全に防ぐことは現実的に難しく、あらゆる手段を講じて被害を少しでも減らしていく「減災(Mitigation)」の考え方が求められています。
その為には国を始めとした「公助」だけでなく、個人やコミュニティなどの力を活用する「自助・共助」の世界をさらに広めていく必要があると考えています。

◇津波から学ぶ~SOLiVE24減災特集

24時間生放送番組SOLiVE24では、3月9日~12日の4日間を通して、“津波被害ゼロを考える”をテーマに、参加しながら学べる企画を展開していきます。
※SOLiVE24は、ウェザーニュースの無料アプリ(左のボタンからダウンロード可能)、もしくはBS910から視聴できます。

◆SOLiVE24とは?
「24時間ソラをLiVEする」というスタンスの元、毎日24時間、サポーターの皆さんから届いたリポートなどを元に、今の天気を伝えています。また、地震が起きた際は「どこよりも早い地震情報」を目指しています。

▼本日の番組内容
◆現地のサポーターから生中継
津波の被害に遭い、気象観測機ソラテナを自宅に設置してくださったサポーターに、震災当時・現在・そして未来への想いを中継で伺いました。

▼岩手県釜石市のヤジロベイさん
■ソラテナを設置しようと思ったきっかけは?
テレビやラジオで付近の天気予報が欠損していて、近所にある2か所の避難所にいる人々の為になればと思い、応募したとのことでした。

■復興の状況は?
震災直後は、港に大きな貨物船が打ち上げられた状態だったようですが、あれから後片付けは随分と進んでいるようです。お店は中心地とは別の場所でまとまって、仮設店舗運営が始まっています。道路は復旧してワンコインバスの運営も始まっていて、日常生活に支障のない状況に戻りつつあるとのことです。

■津波で感じたこと、伝えたいことは?
・個人のレベルで何かを防ぐことはできない。
・日頃からいざという時への心づもりをして、自身や家族の安全を守る方法を常に考える。
・有事の際は情報戦。電気のない状態で、いかに自分が住んでいる地域の細かい情報を得るかを考えておきたい。

▼福島県須賀川市のRescue119さん
■ソラテナを設置しようと思ったきっかけは?
震災の中、何か協力できることはないかと思い、応募してくださいました。設置以降、気象データが気になるので毎日確認しているとのこと。

■1年たっての気持ちは?
震災の爪痕が残っているのを見ると、1日も早く復旧したいという気持ちが強くなるとのことでした。震災に負けず、立ち向かう気持ちを持つことが、1日も早い復旧復興につながると、これからへの想いを語ってくださいました。

■今後の復興へ向けての想いは?
一人一人で出来ることは微々たるものでしかありません。でも、みんなと協力してそれを積み重ねることで、復興という形に仕上げたいとのことでした。

▼福島県郡山市のjrhiroさん
■ソラテナを設置しようと思ったきっかけは?
東京勤務のため、個人的には家族のいる実家の気象情報を把握しておきたかったとのこと。自宅のソラテナが、近隣の皆様にも利用されることが、支援につながるとも思っていらっしゃるようでした。

■1年近くを経ての気持ちの変化は?
地元では未だに地震や原発への関心が高い状態です。ただ、距離が離れるほど関心が低くなっていることを感じているようです。

■復興に向けてのソラテナの活用方法は?
地震や台風の時など、郡山がどういう状況かを知るために活用してもらえれば、復興に役立つはず。これからも支援できることを行っていきたいとのことでした。


◆南三陸町の防災対策庁舎から中継
震災時、中継場所である防災庁舎には16mの高さの津波が押し寄せました。左図は高さ15mの防災庁舎の様子で、三階建ての屋上にも津波が押し寄せて、41名の方が亡くなられました。当時は、津波が来る直前まで、職員が防災無線で避難を呼びかけていたとのことです。

■津波被害0にするためには
ウェザーニューズの津波調査でも明らかになったことですが、亡くなった方の多くには、一旦高台に逃げた後に家族や仲間を探しに戻って、被害にあった方が多かったようです。津波から身を守るためには…
・津波の情報がきた時点で逃げる
・津波が来た際の逃げ方などを家族や仲間と話し合っておく
などのことが重要です。皆さんが、この南三陸町の様子やここでの出来事を通じて、津波から身を守ることを考えるきっかけにしていただければと思います。


◆SOLiVEサタデーも震災特集
東京都の公開スタジオから生放送。「肩ひじ張らずに減災を考えよう」をテーマに、直接スタジオに来て下さった方やソラチャット・Googleハングアウトを通して参加して下さった方たちと、楽しく減災について考えを深めることができました。


◆減災訓練を実施
番組中には地震訓練も実施しました。いざというときの行動は、日ごろからの対策で決まります。何かあった際にしっかり動けるように、今から準備を始めましょう。
▼緊急地震速報サービス
The last 10-Second


3月12日(月)まで行われる番組の詳細なスケジュールは、画面左の「減災特集のスケジュール」からご確認いただけます。

みんなで空を見上げて『Join&Share(ジョイン&シェア)』を実践!遠く離れていても、空でつながるソラトモへ「願い、祈り、希望」を込めたメッセージを届けよう。3月11日は全国からの空のリポート&メッセージをお待ちしています。

◆メッセージの送り方
日々のウェザーリポートで「#soratomo」と書いてから、後ろにソラトモへのメッセージを書いてください。「#soratomo」以降の言葉が、と特設サイトやTwitterを通じて被災地の方に届けられます。今後は避難所にもメッセージをお届けしたいと思います。

◆ソラウタで元気になろう
ソラウタは、みんなから歌詞を募集して、3,943通もの応募でできあがった歌です。みんなでつくった「ソラトモ~空を見上げて」を聴いてみてください。歌詞の中に、ソラトモの想いがつまっています。
メッセージを見る

◇これまでの取り組み

「ありのままの今を把握し、災害の記憶を記録する」

「私達が今、できること」を言葉に、東日本大震災の実態を把握し、次の災害を最小限にするために、全国のサポーターの皆さんと記憶を記録しています。

◇東日本大震災調査
地震が起きた際に各エリアの人がどのような行動を取っていたのか?その真実を明らかにし、今後のウェザーニューズや各防災機関が展開する減災活動の発展及び、個人が展開する自助・共助活動の輪を拡げる切っ掛けとしていく事を目的として行いました。
調査結果を見る

◇津波調査
津波災害において、無事に避難をされた方と亡くなられた方との間にどのような行動・判断の違いが存在するのかを調べ、今後の減災・避難活動における対策・対処の一助とすることを目的として行いました。
調査結果を見る

◇東日本大震災特設サイト
津波被害を受けた東北から関東の太平洋側のエリアに対し、そこでの生活や復旧作業を行う方の目線で、天気を配信しています。
特設サイトを見る

◇減災マップ
震災の際に起きた被害状況をサポーターの皆さんと共に集め、マップを作成しました。これにより、今後同じような災害が発生した時に、当時の被害を参考にすることで、災害を最小限に減らすことを目的としています。
減災マップを見る