予報に関するよくある質問

ウェザーニュースと気象庁の予報が違うのはなぜ?

「天気予報の自由化」によって、各社が独自予報を発表

昔は天気予報と言えば気象庁が発表したものが当然で、テレビ局や新聞など、一般の方が目にする天気予報は全て同じでした。

しかし、気象業務法が1993年に大幅に改正されました。「天気予報の自由化」と呼ばれるものです。それまでは、民間の気象会社も気象庁が発表した天気予報を伝えなければいけませんでしたが、この気象業務法の改正によって、私たちウェザーニューズなど気象庁以外の民間気象会社が、一般の方に向けて独自の天気予報を発表できるようになりました。

この「天気予報の自由化」をきっかけに、気象庁がそのときまで行っていた「都道府県単位」で「一日ごとの天気予報」がより細かい・詳しい場所での天気予報、3時間ごとなど細かい時間に区切った天気予報が、テレビやインターネットなどでも見られるようになりました。

ただし、台風の進路予想や警報の発表など、気象庁のみが発表する情報もあります。

ウェザーニュースの予報と気象庁の予報の違い

ウェザーニュースの予報と気象庁が発表する予報を比較すると、大きく4つの違いがあります。

1つ目は予報を組み立てる手順や方法が、各気象会社や機関によって異なるということです。

コンピューターシミュレーションでこの先の予想を計算させるのは、どこの機関も同じなのですが、その計算方法や計算結果に、各機関の専門家によって独自に情報を加えています。また、ウェザーニュースには、計算のもととなる、今の天気がどうなっているかという情報(実況といいます)が、非常にきめ細かく、気象庁よりもたくさんあるため、正確な計算を行いやすくなっています。

2つ目は、天気予報を発表する場所の単位が、1km四方ととても細かい範囲で予報をしているということ(気象庁は5km四方)。

例えば、同じ東京23区内でも東京駅と新宿駅では、その日に雨が降るかどうかや、気温にも違いが出てきます。その違いもしっかりと別の地点の予報として発表しています。

3つ目は、予報時間のきめ細やかさです。

ウェザーニュースではその地点の3時間ごとや1時間ごとの天気や気温の予報はもちろんのこと、アプリやWebサイトでは1時間先まで5分ごとの天気予報を発表しています(気象庁は3時間ごと)。

4つ目は、予報を1日のうち決まった時間に数回発表するのではなく、随時最新の天気予報を発表・更新していること(気象庁は5時,11時,17時の1日3回)。

空の様子は絶えず変化しているため、予報のもととなる情報も時々刻々と変化しています。特に、局地的な範囲で起こる現象については、1日前・半日前に予想を完全に当てるのは難しいのですが、数時間前になれば局地的な現象でも高い精度でお伝えすることができます。そのため、ウェザーニュースでは、決まった発表時間を待つことなく、最新情報を常に天気予報に反映するようにしています。

使う人にとってより使いやすい天気予報を

スマートフォンの普及などにより、人々の生活様式もどんどんとカスタマイズされてきています。いつでもどこでも情報を見ることができるようになり、自分に合った、自分に必要な情報を、自分が必要な時に入手するようになりました。

ウェザーニュースでは、使う人にとってより使いやすいように最新の天気予報をさまざまな媒体でお届けしています。また技術革新や自分たちが発表した予報を振り返って分析することにより、予報の精度に関しても、日々改善を行っています。

より使いやすく、より精度の高い天気予報をお伝えできるように努めています。