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2011年03月23日

木曜は天気急変に注意

◆現地からのリポート
「ガソリンスタンドでは給油のために長い列が毎日のように連なり、渋滞が発生。緊急車両の妨げになってました。しかし、タンクローリーも頻繁に入庫し始めガソリン不足はもう少しで解消しそうです」
宮城県名取市(3/23)

◆今一番ほしいものは?
電気・ガス・水道 安否情報 ガソリン・灯油 元気・笑顔

東北エリアのほとんどの地域でガソリンを求める声が多くなっています。沿岸部ほど電気・ガス・水道などライフラインがストップしている所もあります。


関東では、“元気・笑顔”が多数を占めている一方で、ガソリン不足の声も。


◆被災地の天気
◎木曜は天気急変に注意
朝から日差しが届いても、油断禁物。午後は急に雨やミゾレが降ってくる可能性があります。濡れると急激に体が冷えてくるので、外での作業は空の変化にご注意下さい。
▼被災地周辺の「ソラヨミ」
西の空に怪しい雲が見えたら、降りだしが近いサインです。

◎[大潮]浸水や冠水に注意
現在、大潮の時期であり、海の近くでは浸水や冠水に注意が必要です。
今回の地震の影響で、東北~関東北部の太平洋沿岸では地盤が大きくさがっています。特に、宮城県牡鹿半島~岩手県南部の沿岸で推定1m以上も沈下しました。
このため、地震前と比べて、海や河口付近の低地では、満潮前後の時間帯を中心に、浸水や冠水の可能性が高まっています。特に、満潮時の潮位が特に高くなる大潮の時期には、一層の注意が必要です。
▼大潮の時期
3/18~26、4/1~11、4/16~24

◎雪崩に注意
余震や気温上昇に加えて雨。融雪・凍結・積雪の繰り返しで、山では雪崩が発生しやすい状態となっています。

◎電気が使用できない場合の寒さ対策
-毛布の中に新聞紙を丸めて入れると、断熱効果が上がり、保温しやすくなります
-首・手首・足首をなるべく温めるようにしてください。
-お湯がある場合:ペットボトルにお湯を入れ、タオルで巻いて湯たんぽがわりに

各地の雪の時間や気温は、ピンポイント天気でご確認いただけます。

今朝、福島で震度5強、立て続けに

7時12分頃、34分頃、福島県浜通りで震度5強の地震が続けて発生しました。この地震による津波の心配はありません。下図は揺れをはかるYureステーション(福島市)の観測した値です。

←7時12分の地震で、12分から14分の間に、2度大きな揺れを感じました。これは皆さんが報告している地震リポートからも2度大きな揺れを感じたと、体感とも一致しています。


←7時34分の地震でも震度5強の地震が発生。この地震でも2度大きな揺れを観測しています。

これらの地震は、内陸で震源も浅く近かったため、地震の波長が伝わりやすく、東北南部だけではなく、関東甲信の広い範囲で揺れを感じました。

また、18時55分頃にも同じく福島県浜通りで震度5強の地震が発生しました。今朝からの地震の規模マグニチュードをみてみると、6.0→5.8→4.7とエネルギーとしては段々小さくなっています。規模が小さい割に浅い所が震源のため、地震波が伝わりやすく揺れが大きくなっています。今晩も引き続き、余震に注意が必要でです。
◆地震・津波 今後の注意点
現地で復旧作業にあたる方へ
地震や津波の後片付けで、家に戻られる方も多いと思います。頭を守るヘルメットを被ったり、万が一の時のために、非常食を持って出かけるなどの備えがあるとよさそうです。

地震の規模を表すマグニチュードM6以上の地震は、日がたつにつれて、落ち着きつつありますが、それでも余震はコンスタントに起きています。余震は増減を繰り返しながら徐々におさまっていくため、一旦落ち着いても油断は禁物です。

余震が発生するエリアは、北は岩手~南は千葉と、南北500キロのエリア。これまで日本の近海で起きた巨大地震では、せいぜい100キロ程度に留まっていました。それと比較すると非常に範囲が広く、このエリア内のどこで余震が起きてもおかしくない状態です。

小刻みに「ガタガタ」というより、「ゆらゆら」揺れている場合は、震源が海底の場合もあるので、津波への注意も必要です。

なお、現在、最大震度が震度1~2の地震(震源が東北の海の場合)は、非常に数が多いため気象庁が地震情報を発表しない場合があります。


◆福島原発周辺の風向き
今夜は西からの風が吹きやすいものの、風自体は弱そうです。
明日になると、昼間に小さな低気圧が東北北部に接近。そのため、一旦低気圧に向かって吹く風になるため、南の方から吹きやすくなります。
1時間ごとの風向きは↓
ピンポイント天気でご確認いただけます。


◆計画停電に関して
▽計画停電:詳細なリスト(PDFファイル)
東京都群馬県栃木県茨城県埼玉県千葉県神奈川県静岡県山梨県
▽グループごとの停電時間
東京電力HPへ