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2011年03月11日

三陸沖で巨大地震・大津波発生

11(金)14時46分頃、宮城県三陸沖で国内最大の大地震が発生。宮城県では震度7、関東~東北の広い範囲で震度6以上の大きな揺れを観測し、大津波も発生しました。津波は22時頃、ハワイに到達しました。この地震は、東北地方太平洋沖地震と命名されました。(写真:宮城県多賀城市)


◆写真:宮城県気仙沼市
昨夜、気仙沼で発生した火事の様子
「人間なんて無力…津波で火災現場にも近寄れず…大変な状況…気仙沼、マジ大変な状況。中央に伝えて大変」りちゃあどさん

政府は福島第1原発の1、2号機で、外部からの電力供給が失われるなど緊急に対策を講じる必要があるとして、「原子力緊急事態宣言」を発令。福島県は2号機から半径3km以内の住民に避難を呼び掛けています。

▼今回の地震の特徴
地震の規模はマグニチュード9.0。この地震の規模は日本観測史上最大になります。震源の深さは24kmと浅く、北海道から和歌山県までの太平洋沿岸に大津波警報が発表されました。福島県相馬では7.3m以上と大きな津波も発生しました。その後、余震を多数観測し、15時15分にもマグニチュード7.4の余震があり、茨城県南部などで震度6弱を観測しています。
┏宮城県多賀城市┓

※激しい揺れのため途中データが切れています。上:横揺れ(南北)、中:横揺れ(東西)、下:縦揺れ。各地のYUREステーションのデータはこちらから

この地震で、岩手県から茨城県に至る南北400km、東西200kmの断層帯が破壊された可能性が高く、この断層帯は、これまで想定していた地震発生の領域を複数またいでおり(これまでは領域をまたぐことはないとされていた)、これが原因で『想定外の大地震』となりました。※3月9日の地震が前震の可能性があります。

この地震の発生メカニズムは、西北西と東南東方向に圧縮軸を持つ逆断層型。太平洋プレートと陸のプレートの境界付近で発生した地震です。今後、マグニチュード7を超え、津波が警戒されるような余震が起こる可能性があります。約1週間は可能性は低くなっていきますが、この規模の地震の場合は、1か月ぐらいは注意が必要とされています。

▼被害状況
◆福島県須賀川市より
「地震による停電、建物倒壊等によりコンビニでしか買い物が出来ません!もの凄い行列です。尚、建物の倒壊が多数、道路に地割れがあり、信号機は止まっています」

◆千葉市稲毛海岸
「稲毛海岸の交番前の道路で水が溢れ臭い臭いと泥が。水道管の破損かと思いましたが液状化現象でしょうか?」

◆千葉市中央区
「国道357号線を走っていたら右側にあるJFEから物凄い爆発と熱風があたりは夕焼けのように明るくなりました。まだ爆発音がします」
▼今後の注意点
津波が何回も押し寄せるため、警報が解除されるまで3階以上の建物に避難して下さい。
東京湾沿岸の埋め立て地など、液状化が発生した場所は、その付近には近寄らないで下さい。
今後、震度5以上の強い余震が続く可能性があります。壊れかけた建物やブロック塀などには近づかないで下さい。

▼今後の天気について
深夜12時頃まで宮城県や福島県、山形県では強い雪が降り、内陸で3~5cmほど、海の近くでもうっすらと積雪します。寒さも厳しくなるため、避難の際は、厚手の靴下など防寒対策もしてください。各地の詳しい天気は、[ピンポイント天気
で確認できます。