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今年最大の満月「スーパームーン」を生中継!

2024/10/17 16:57 ウェザーニュース


今日10月17日(木)は満月です。2024年のなかで最も地球から近い満月となるため、今年の満月の中では最も大きく見えます。1年で1番大きい満月は『スーパームーン』とも呼ばれています。

ウェザーニュースでは、北海道の名寄市からスーパームーンの様子を生中継。あいにくの天気で直接見られない方は、こちらのライブカメラからお月見をお楽しみください。

今年最も地球に近く・大きな満月

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2024年 満月の距離の違い
10月の月は、17日(木)20時26分頃に満月の瞬間を迎えます。この満月は、2024年の中で地球から最も近い位置で迎える満月です。今年の満月の中では、最も大きく見えることになります。

1年に12~13回見える満月のうちで、最も大きく見える満月のことを『スーパームーン』と呼ぶことがあります。

▼月の出・月の入り時刻
根室 月の出 16時16分 月の入り 翌6時13分
仙台 月の出 16時42分 月の入り 翌6時23分
東京 月の出 16時49分 月の入り 翌6時24分
大阪 月の出 17時08分 月の入り 翌6時40分
福岡 月の出 17時30分 月の入り 翌7時00分
那覇 月の出 17時48分 月の入り 翌7時01分

国立天文台によると、今年最小の満月(2月24日)と比較すると、見かけの直径は約14%大きく見えるとのことです。別の日の月と並べて比較することができないため、この日の満月だけ見ても変化は分かりづらいかもしれませんが、晴れたら空を見上げてお月さまの大きさを確認してみてください。
» ウェザーニュース 星空Ch.

スーパームーンとは?

そもそもスーパームーンとは、天文学の用語ではなく占星術の用語で、明確な定義はありません。

この言葉を広めたNASAの研究所の一つであるジェット推進研究所(JPL)のサイトでは、地球と月の距離が近いときに満月になると、平均的な満月よりも大きく、そして明るく見えるため、これをスーパームーンと呼ぶとしています。

NASAのサイトでも、地球と月の距離が◯km以内の満月という明確な定義はしていませんが、これまでの傾向から、概ね月と地球との距離が36万km以内の満月をスーパームーンとしているようです。
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10月の満月、英語で”Hunter's Moon”

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農事暦における満月の呼び方
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは10月の満月を「ハンターズムーン(Hunter's Moon/狩猟月)」と呼ぶようです。

10月は狩猟を始める頃のため、この名前がつけられたと言われています。同じまるい月でも、季節感が感じられますね。
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現象のおさらい 満月とは

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太陽、月、地球の位置関係
満月の瞬間がいつになるのかは、太陽・地球・月の位置関係によって計算ができます。

地球から見て、太陽の方向と月の方向の差(黄経差)が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。

つまり満月は、地球から見て太陽と月がほぼ正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。

この位置関係の変化によって、地球から見ると月に太陽光が当たっている部分が変わるため、三日月や上弦、満月、下弦など、満ち欠けが移り変わっていくことになります。
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出典・参考
The Old Farmers' Almanac
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/