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11月1日、ウェザーリポートは18周年をむかえました

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2023/10/26 11:13 ウェザーニュース

日頃よりウェザーリポートをご覧いただき、またご参加いただきありがとうございます。

2005年にスタートしたウェザーリポートは2023年11月1日で18周年。感謝を込めて、この1年に届いたたくさんの報告の中から、いくつか事例を振り返っていきます。

美しく珍しい現象の共有

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自然が織りなす奇跡の瞬間は、ひとりの力では一生に1〜2回出会えるかどうかかもしれません。
でも、全国のウェザーリポーターと力を合わせれば、奇跡は日常的になったりします。

・「皆既月食」:月が地球の影に完全に隠されて、幻想的な赤銅色の満月が見られる天体現象
・「過剰虹」:虹のすぐ内側に、繰り返すように虹色が見えるもの
・「レンズ雲」:上空の風が強く、空気がある程度湿っている時に現れる
・「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」:色んな性質の空気の層が重なって気流が乱れた時に現れる
・「滝雲」:気温変動が大きい時期にできるもの >>参考:雲海とは
・「白い虹」:太陽の光が「霧」に反射して見られる現象
・「グリーンフラッシュ」:日の出直後や日の入り直前の太陽の光が緑色に輝いて見える現象
・「ブロッケン現象」:背後から差し込む日光の影響で、影の側にある水滴や霧によって光が散乱され影の周りに虹のような光の輪が現れるもの

写真:ソラヨミ🦉さん(11/8)/茨城県下妻市の空さん(11/15)/しろうさぎさん(3/18)/浅間岩鏡さん(10/20)/ひささん(11/3)/福井県大野市の空さん(3/19)/それなりにさん(8/18)/東京都大田区の空さん(9/10)

詳しい被害状況の迅速な共有

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この一年、大雨や台風による水害や、落雷や降雹のシビア現象、大雪が発生しました。被害の状況をいち早く報告いただくことで、周辺のユーザーと共有し、二次被害の予防につなげることができました。

・激しい落雷 漂泊のアトリエさん(6/28)
・大きなヒョウ おおとどさん(6/28)
・大雨による水没 秋田県秋田市の空さん(7/16)
・大雪の様子 新潟県長岡市の空さん(12/20)

被害状況の共有は写真や動画だけではありません。

深刻な被害をリアルタイムで把握

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7月15日(土)〜16日(日)の秋田の大雨による浸水被害について、みなさんからの報告をもとに分析しました。1時間に10〜20mm程度の「やや強い雨」でも、広範囲に長時間継続することで浸水リスクが高まることがわかりました。

>>(関連記事)秋田の大雨浸水被害

お盆休みに本州直撃した台風7号の影響を追跡

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8月15日(火)に台風7号が和歌山県潮岬付近に上陸し、紀伊半島や、山陰、近畿北部を中心に猛烈な雨が降りました。帰省や旅行の予定が多い時期で、近畿を中心に予定を「変更した」と回答した人の割合が高い傾向になりました。
>>(関連記事)お盆休みに本州直撃した台風7号の影響

また、大雨台風被害だけでなく、季節の変化もたくさんの報告から可視化することができました。

金木犀が香るタイミングをキャッチ

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10月12日(木)、各地で金木犀が咲き始め、今年は猛暑の影響か関東では昨年より約2週間遅い開花となっていることがわかりました。
>>(関連記事)関東を中心に香り始める

身近な気象を実験で共有

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雨量計を自作し観測・報告してくださった方や、目に見えない「暑さ」を実験でわかりやすく共有してくださったリポーターさんもいらっしゃいます。

・左:「自作雨量計で測ろう」 ふわとろバジーナさん(8/20)
・右:「ベランダで目玉焼きが出来るかな」 ソラビトとミニトマトさん(7/25)
こうしたウェザーリポーターひとりひとりの報告がたくさん集まって、リポーターのみならず一般のユーザーの方とも天気・災害や季節の共有・共感を可能にしています。また、それだけにとどまらず、ウェザーリポートはウェザーニュースの天気予報の精度改善に日々役立てられています。

天気予報を支えるウェザーリポート

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ウェザーニュースが高い予報精度を保てる最大の理由は、皆さんからの「現地の空の報告」です。“いまの空”の情報がなるべく“たくさん”集まることが、天気予報を当てる方程式。写真や動画はもちろん、ソラミッションや10分天気予報への参加も含め、予報センターでは24時間常にリポートをチェックし、皆さんからのすべての報告を予報に活用しています。

天気予報をより正確にする主な手段としては、
(1)予報の計算式の改善
(2)観測データの高密度化
があります。

(2)については、「観測機」による観測には数にも観測内容にも限界があります。そこで、皆さんからのリポートを通じた観測情報を取り込むことによって、より正確な天気予報に近づける工夫を行っています。

2023年5月、「予報精度NO.1」を獲得

2023年5月にはウェザーニュースの予報が、第三者機関の調査において「予報精度NO.1」を獲得。この結果にたどり着くことができたのも「ウェザーリポーター」の存在があってこそです。
>>(関連記事)予報精度No.1へ ウェザーリポーターと共に歩んだ改善の旅

これからも、どこよりも一番当たる天気予報をお届けできるよう、サポーターの皆さんと共に様々なチャレンジを行っていきます。今後も同じ空でつながる仲間と一緒に空を見上げていきましょう。よろしくお願いいたします。


さて、今までリポートを送ったことがない!という方もたくさんいらっしゃると思います。最後にリポートの投稿方法をご紹介します。

ウェザーリポートを投稿してみよう!

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方法はカンタン!どなたでもお気軽にお送りいただけます

アプリ「ウェザーニュース」の場合
(1)アプリ画面下部の「空の写真」を選択し、右下にある「カメラアイコン」をクリック
※投稿フォームは「マイ天気」タブにある「周辺の空リポート」の「送る」や、「プロフィール(Myページ)」からも起動できます。

(2)「周辺の空」のカテゴリを選択し、空の写真を撮る/動画もOKです

(3)その時の「天気」「体感」「コメント」を入力し「送信」

これだけで完了です。

リポートは特に大きな発見である必要はありません。ただ今の空をお送りいただくだけで、精度の高い予報として周辺の多くの方々にお返しすることができます。通勤途中やランチの合間など、ぜひ気軽にご参加いただけたら幸いです。

なお、毎日のウェザーリポートは、「空の写真」からもその日の天気に合わせてテーマごとにご覧いただけます。