トラック諸島近海で新たな台風が発生予想
今後の動向に注意
2023/10/06 23:44 ウェザーニュース
今日10月6日(金)21時にトラック諸島近海で発達中の熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。次に台風が発生すると台風15号と呼ばれることになります。
このあと発達しながら北西に進む予想で、今後の動きに注意が必要です。
▼熱帯低気圧 10月6日(金)21時
中心位置 トラック諸島近海
移動 ほとんど停滞
中心気圧 1006 hPa
最大風速 15 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 23 m/s
» レーダー 台風モード
海面水温の高い領域で発達
現在、この熱帯低気圧がある海域は、海面水温が30度以上と高く、熱帯低気圧を構成する積乱雲を発達させるには十分な水蒸気があると考えられます。上空の風の流れも影響して、今後は発達する予想です。
世界各国の気象シミュレーションモデルの計算では、今後は先島諸島や台湾・フィリピン方面へ進む予想のものが多い状況ですが、まだ今後の発達度合いや進路などに不確実性が高い状況です。
特に来週中頃以降の日本付近の天気に影響を及ぼすおそれがありますので、今後も最新情報を確認するようにしてください。
» レーダー 衛星雲画像モード» レーダー 風モード(ウィンドフロー)
参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、北西に進む傾向は概ね揃っているものの、沖縄付近を通って東シナ海方面に向かうものから本州の南へ北上するものまで幅があり、進路予測のばらつきは大きいことがわかります。
進路だけでなく、タイミングや勢力の予測も誤差がかなり大きい状況です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
奄美地方 3 %
沖縄本島地方
本島北部・中南部 4 %
慶良間・粟国諸島 3 %
久米島 3 %
大東島地方 4 %
宮古島地方 4 %
八重山地方
石垣島地方 4 %
与那国島地方 2 %
10月1つ目の台風発生か
平年の台風発生数
台風15号になれば10月として1つ目の台風になります。10月の台風発生数の平年値は3.4個です。
今年の10月は今後も新たに日本列島に影響を及ぼす台風が発生するおそれがあるため、今後に備えて台風対策・大雨対策を整えるようにしてください。
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