台風14号は台湾の南端を通過
先島は明日もうねりが残る
2023/10/05 16:04 ウェザーニュース
5日(木)15時現在、強い勢力の台風14号(コイヌ)は台湾海峡を西に進んでいます。今後も勢力を弱めながら西進を続け、8日(日)には熱帯低気圧に変わる見込みです。
▼台風14号 10月5日(木)15時
中心位置 台湾海峡
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 西 10 km/h
中心気圧 975 hPa
最大風速 35 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 50 m/s
» 最新の台風情報
先島諸島では高波や暴風など荒天に警戒
風の予想 4日(水)9時
台風が最も近づく今日は風が強まり、平均で20m/s前後、瞬間的には30m/sを超える暴風に警戒が必要です。
また、雨も加わって横殴りの雨になりますので、風がピークとなる時間帯はできるだけ外出を避けるようにしてください。
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うねりが残るため海のレジャーは十分注意を
台風が離れていくため、海上の高波は次第に落ち着いてきました。それでも穏やかになるまでには少し時間がかかります。
明日6日(金)も先島諸島では、うねりが残りますので海の近くで活動をする場合は引き続き注意が必要です。
» レーダー 風モード(ウィンドフロー)
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
北東に進む傾向はほとんどのメンバーで揃っていますが、東海道沖のあたりから東や北に進路を変えるメンバーもあり、動きが複雑になる可能性も示唆されています。
気象庁の台風予報でも、中心が入る確率が70%である予報円の大きさが、48時間先の7日(木)21時で210kmとなっています。これは現行の台風の48時間先の予報円としては最も大きいサイズであり、進路の不確実性が非常に大きいといえます。なお、予報円の大きさは台風の強さや大きさとは無関係です。
本州に近づいた場合には影響が大きくなることが考えられますので、今後の情報にご注意ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率がが3%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
沖縄本島地方
本島北部・中南部 1 %
慶良間・粟国諸島 1 %
久米島 2 %
宮古島地方 17 %
八重山地方
石垣島地方 28 %
与那国島地方 24 %
9月の台風発生数は過去最少タイ
平年の台風発生数
9月になってからは5日(火)に台風13号が発生したのみで、今回が2つ目の台風発生です。9月の台風発生数としては、1951年、1973年、1983年に並ぶ過去最少です。
10月は台風が減る時期ではありますが、それでも平年では3つ以上が発生します。まだ日本列島に影響を及ぼす台風が特に多い時期が続きますので、台風対策・大雨対策を見直しておくようにしてください。
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台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「コイヌ(Koinu)」は日本が提案した名称で、星座の「こいぬ座」・子犬が命名の由来となっています。
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