大型で非常に強い台風14号は西進 沖縄は続く高波に警戒
2023/10/04 16:31 ウェザーニュース
4日(水)15時現在、大型で非常に強い勢力の台風14号(コイヌ)は沖縄の南の海上を西に進んでいます。
衛星画像では台風の目を確認することができ、勢力を維持していることがわかります。活発の雨雲は大部分が海上を進んでいて、先島諸島では雨はそれほど強まっていません。
▼台風14号 10月4日(水)15時
中心位置 沖縄の南
大きさ階級 大型
強さ階級 非常に強い
移動 西 15 km/h
中心気圧 940 hPa
最大風速 45 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 65 m/s
» 最新の台風情報
先島諸島では高波や暴風など荒天に警戒
風の予想 4日(水)9時
台風が最も近づく今日は風が強まり、平均で20m/s前後、瞬間的には30m/sを超える暴風に警戒が必要です。
また、雨も加わって横殴りの雨になりますので、風がピークとなる時間帯はできるだけ外出を避けるようにしてください。
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台風が離れても高波は続く
台風14号の進路予想
風雨はそれほど強まっていないものの、海上は波の高い状態が続きます。先島諸島の近海では今日いっぱい、波の高さが6m以上の大しけとなる見込みで、10時00分の時点で宮古島地方、石垣島地方、与那国島地方に波浪警報が発表中です。
台風の中心から離れている沖縄本島近海でも3~4mと波が高くなるため油断ができません。台風が遠ざかる5日(木)以降も波の高い状態が続きますので、海上や海岸では警戒が必要です。
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この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
北東に進む傾向はほとんどのメンバーで揃っていますが、東海道沖のあたりから東や北に進路を変えるメンバーもあり、動きが複雑になる可能性も示唆されています。
気象庁の台風予報でも、中心が入る確率が70%である予報円の大きさが、48時間先の7日(木)21時で210kmとなっています。これは現行の台風の48時間先の予報円としては最も大きいサイズであり、進路の不確実性が非常に大きいといえます。なお、予報円の大きさは台風の強さや大きさとは無関係です。
本州に近づいた場合には影響が大きくなることが考えられますので、今後の情報にご注意ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率がが3%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
沖縄本島地方
本島北部・中南部 1 %
慶良間・粟国諸島 1 %
久米島 2 %
宮古島地方 17 %
八重山地方
石垣島地方 28 %
与那国島地方 24 %
9月の台風発生数は過去最少タイ
平年の台風発生数
9月になってからは5日(火)に台風13号が発生したのみで、今回が2つ目の台風発生です。9月の台風発生数としては、1951年、1973年、1983年に並ぶ過去最少です。
10月は台風が減る時期ではありますが、それでも平年では3つ以上が発生します。まだ日本列島に影響を及ぼす台風が特に多い時期が続きますので、台風対策・大雨対策を見直しておくようにしてください。
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台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「コイヌ(Koinu)」は日本が提案した名称で、星座の「こいぬ座」・子犬が命名の由来となっています。
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