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台風13号の進路予報が西寄りに変化 気圧の谷や太平洋高気圧が関与か

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2023/09/06 23:17 ウェザーニュース

台風13号(インニョン)は北東進して関東に近づくことが予想されています。今日6日(水)になり、進路の予報に変化が現れ始めました。予報円の中心が昨日よりも西寄りになっています。

この理由や影響の変化について解説します。
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上空の気圧の谷が後退 太平洋高気圧が強まる傾向か

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台風13号は太平洋高気圧の縁を沿うように北東進していますので、この高気圧の勢力によって進路が変わるといえます。

7日(木)21時の予想天気図に上空の気圧配置を重ねると、北日本を気圧の谷が通過している様子がわかります。この気圧の谷の規模が当初の予測よりも若干縮小傾向となっていて、北に後退気味です。この影響で、太平洋高気圧は当初の予想よりも勢力を本州方面へ拡大しやすい状況になったとみられます。

この影響で台風13号は東寄りに進むことができなくなるため、当初の予測よりも西の進路をとる可能性が高くなっているといえそうです。

その他にも、予測シミュレーションの初期値に使われる実況解析の変化なども、予報の変化に影響していると考えられます。
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関東沖で急速にシミュレーション誤差が拡大

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参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
この図は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。円形のプロットは24時間ごとの存在位置を色分けしたものです。

北東に進んで東海道沖へ向かう傾向はほとんどのメンバーで揃っていますが、その後誤差が急速に拡大して、そのまま関東の南東へ進むものから、本州を横断して日本海方面へ進む予想をするメンバーもあります。

気象庁の台風予報でも、中心が入る確率が70%である予報円の大きさが、48時間先の8日(金)21時で210kmとなっています。これは現行の台風の48時間先の予報円としては最も大きいサイズであり、進路の不確実性が非常に大きいことを表します。なお、予報円の大きさは台風の強さや大きさとは無関係です。
» 直撃の確率は? 台風進路予測Max(会員限定)

上陸すると影響は拡大 東寄りに進むと影響は限定的

台風13号は発達しても暴風域を伴わない程度にとどまると考えられますが、もし本州へ接近・上陸した場合は強風や高波、局地的な激しい雨など影響が拡大することが想定されます。鉄道の遅延や道路の速度規制など、交通機関への影響がでることも考えられるため、今後の情報に注意してください。

一方で、このまま関東沖を進んだ場合には伊豆諸島を除く地域では影響は限定的となる可能性もあります。日がたつごとに予測の不確実性はだんだんと解消するため、随時最新の情報をご確認ください。
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