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台風11号は3つの台風の中で最も警戒
9月はじめに沖縄接近予想

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2023/08/29 10:21 ウェザーニュース

29日(火)9時現在、日本の周辺には9号(サオラー)・10号(ダムレイ)・11号(ハイクイ)の3つの台風が発生しています。

3つの台風のうち最も影響が大きいとみられるのが昨日28日(月)に発生した台風11号です。発達しながら西北西に進み、9月はじめに沖縄に接近するとみられます。

台風9号はフィリピンと台湾の間を通過する予想で、先島諸島では高波など間接的な影響がある見込みです。台風10号は足早に日本から離れ、今夜には温帯低気圧に変わる予想となっています。
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台風11号 発達しながら9月はじめに沖縄接近

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▼台風11号 8月29日(火)9時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西 25 km/h
 中心気圧   996 hPa
 最大風速   20 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 30 m/s

台風11号は海面水温が高く、風の鉛直シア(海面から上空の風向・風速差)が小さい領域を進むため、次第に発達する見込みです。明後日31日(木)には中心付近の最大風速が25m/sに達し、沖縄に近づく9月1日(金)には暴風域を伴うとみられます。

沖縄では台風の接近によって風や雨が強まり、荒天となる見込みです。早めの台風対策が必要となります。進路によっては西日本太平洋側でも湿った暖かい空気が流れ込んで、局地的な強い雨となる可能性があります。
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とりうる進路にはまだ予測の幅あり

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この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。

太平洋高気圧が日本の東側から勢力を強めるため、ほとんどのメンバーが北西に進む傾向で揃っています。その後は沖縄付近を通って東シナ海方面に向かうものや中国大陸に向かうもの、日本海を目指すもの、沖縄ではなく台湾など南側へ向かうものなどかなり幅が大きく、まだ進路予測のばらつきがあることがわかります。

進路だけでなく、タイミングや勢力の予測も誤差がかなり大きい状況です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
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台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風11号の暴風域に入る確率が3%以上である府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
 長崎県
  五島       3 %
 奄美地方      35 %
 沖縄本島地方
  本島北部・中南部 41 %
  慶良間・粟国諸島 44 %
  久米島      41 %
 大東島地方     9 %
 宮古島地方     22 %
 八重山地方
  石垣島地方    13 %
  与那国島地方   7 %
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台風9号 先島諸島は高波やうねりに注意

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▼台風9号 8月29日(火)9時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 ゆっくり
 中心気圧   955 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s

台風9号はフィリピンの東の海上をゆっくりと北西に進んでいます。今後は非常に強い勢力を保ったまま西寄りに進み、台湾の南を通過する見込みです。先島諸島からは離れて通過するため、直接的な影響はほとんどないとみられます。

ただ、非常に強い勢力であるため海上は波が高くなり、明日30日(水)以降は高波やうねりに注意が必要です。
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台風10号 今後は日本から遠ざかる

▼台風10号 8月29日(火)9時
 中心位置   日本の東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     東 40 km/h
 中心気圧   990 hPa
 最大風速   23 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 35 m/s

台風10号は日本の東の海上をこのあとも東に進み、日本列島から更に遠ざかる予想です。今夜には温帯低気圧に変わるとみられます。

北海道や東北の沿岸部では、台風が離れてもうねりなど高波の影響が残るので注意してください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「サオラー(Saola)」はベトナムが提案した名称で、ベトナムレイヨウという動物のことです。台風10号の名前「ダムレイ(Damrey)」はカンボジアが提案した名称で、「象」を意味するクメール語からとられています。台風11号の名前「ハイクイ(Haikui/海葵)」は中国が提案した名称で、「イソギンチャク」のことを意味する中国語からとられています。
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参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構