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台風7号 15日頃に近畿周辺に接近・上陸へ 今のうちに台風対策を

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2023/08/12 16:00 ウェザーニュース

8月12日(土)15時現在、非常に強い勢力の台風7号(ラン)は小笠原近海をゆっくりと北西に進んでいます。

お盆の時期にあたる来週前半に、近畿や東海、四国東部などに接近・上陸する可能性が高くなっているため、早めに台風対策を行うようにしてください。

▼台風7号 8月12日(土)15時
 中心位置   父島の北北西約220km
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 ゆっくり
 中心気圧   950 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
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紀伊半島周辺に上陸の可能性が高まる

台風7号は乾燥した空気の影響でやや勢力を落としながら北上して本州の南に進み、14日(月)から15日(火)にかけて暴風域を伴ったまま近畿・東海・四国などに接近し、上陸する可能性が高くなっています。進路に近い所では暴風や大雨、高波等に厳重な警戒が必要です。上陸後は北上の速度を上げて、16日(水)には日本海に抜ける見込みです。

偏西風の影響を受けずにゆっくりと本州に近づくため、台風が最接近となる前の段階から風雨が強まり、広い範囲で荒天が長引くおそれがあります。往来の多いお盆の時期の交通機関に大きな影響を与える可能性があり、停電の発生など生活インフラへの影響も懸念されます。

台風の進路にはまだ不確実性がありますが、地震と異なり事前の対策が可能です。旅行や帰省・イベント参加等を予定している場合は今後の情報に注意の上、混乱を回避する事前の対策をご検討ください。
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進路予想の精度は次第に高まる

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参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、昨日までの予測と比べて誤差の範囲が次第に小さくなってきたことがわかります。ほとんどのメンバーが東海〜四国東部の周辺に接近・上陸することを示唆しています。ただ、まだ予測には幅がある状況ですので、様々な可能性を排除せずに対策を考えておく必要があります。

進路次第で各地への影響は大きく変わってきますが、どの進路を通ったとしても国内のどこかでお盆休みの期間中に影響が大きくなることはほぼ確実といえます。次第に予想も確度が高まってくる見通しですので、今後の情報に注意してください。
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台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率が30%以上である府県予報区
 富山県     42 %
 石川県     54 %
 福井県     65 %
 長野県     38 %
 岐阜県     63 %
 静岡県     42 %
 愛知県     60 %
 三重県     86 %
 滋賀県     72 %
 京都府     69 %
 大阪府     71 %
 兵庫県     69 %
 奈良県     80 %
 和歌山県    80 %
 鳥取県     41 %
 岡山県     41 %
 徳島県     46 %
 香川県     38 %
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風7号の名前「ラン(Lan)」はアメリカが提案した名称で、「嵐」を意味するマーシャル語(北西太平洋のマーシャル諸島のことば)からとられています。
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