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24時間生放送の気象情報番組を開始して14年、プロデューサーに聞く登録者数100万人を突破するまで

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2023/07/19 16:02 ウェザーニュース

2023年7月8日、EX THEATER ROPPONGIで、サポーター(アプリユーザーや番組視聴者)の皆さんの温かい声援を受けながら成功裏に終えた『ウェザーニュースLiVE』ファンミーティング。

今回は、ウェザーニューズの個人向け気象情報を事業として拡大してきた背景にある想いと歴史について、『ウェザーニュースLiVE』総合演出プロデューサー、村田泰謁(むらたひろゆき)さんに聞きました。

ファンミーティングを振り返って

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急遽決定した追加公演も即日完売するなど、想像以上の反響があったファンミーティングについて、村田さんは次のように話します。

「YouTube登録者100万人突破を記念して行われたファンミーティングでした。
想定以上の申し込みをいただきまして、急遽追加公演を企画したりと、当日まで”間に合うかな?”の連続、、。

なんとか無事にイベントを実施することができ一安心しております。
来場いただいた皆さん、配信でご覧いただいた皆さんにたくさんの元気をいただきました。

キャスター、スタッフを代表し感謝を伝えさせていただきます。ありがとうございました。」

5年ぶりのリアルイベント開催、想像以上の反響

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5年ぶりのリアルイベント開催ということもあり、キャスターもスタッフもイベントを経験したことがない人が大半だったなかで、参加されたサポーター皆さんの反応に安心したと村田さんは言います。


「日ごろインターネットを介してコミュニケーションをとっているので、リアルの空間で対面することに期待が高くなるんですよね。

なので、今回のイベントは”いつも見ているネットの番組をリアルに感じられる”を演出のテーマにして構成をしました。
いつも見ているキャスターがいて、いつも聞いている気象の解説者がいて、というふうに。

サポーターさんの反応を見ると笑顔で、満足度が高かったようなので嬉しかったです。

キャスターたちも始まる前はどこか不安を感じているようだったのですが、ファンミーティングが始まるとサポーターさんの様子を見て安心するとともに、イベントの開催を喜んでいました。」

個人向け気象情報の提供を開始して24年、サポーターとの歩み

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ウェザーニューズの個人向け気象情報は、携帯電話がインターネットに接続できるようになった1990年代後半、1999年から開始しています。

当初はウェザーニューズから情報を発信するのみでしたが、ウェザーニューズのオリジナリティである「双方向型のコミュニケーション」が始まったきっかけは、桜の咲く季節に、桜の写真を送ってください、とサポーターの皆さんに呼びかけたことでした。

沢山の情報が集まるだけでなく、いただいた情報を予報に活用することで精度を上げてサポーターの皆さんへ還元することができる、この仕組みは、次第に天気予報に活かされるようになります。

夏場、雨を降らせそうな怪しい雲を写真で送ってもらい、ゲリラ雷雨を予測したり。
天気報告を参考に、予報を修正することで予報精度No.1を獲得することができたり。

今では、ウェザーニューズにとって、なくてはならない情報をサポーターの皆さんからいただいています。

24時間生放送への挑戦、必要な気象情報や天気の面白さを伝えたい

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ウェザーニューズのスタッフは、「“いざ”という時、人の役に立ちたい」という原点の想いを胸に気象と向き合っています。
生放送であれば、どのような気象の変化も災害も最速で情報を伝えることができると思い、2009年4月に『SOLiVE24』を開始しました。

「当時の天気予報というのは、TV番組の中で2、3分程度の尺を使って、天気概況を伝えるものでした。
私としては、”数分だけでは、必要な天気の情報や面白さを伝えることはできない、刻々と変わっていく天気をLIVEで伝えるためには、24時間やるしかない!”という想いで始めました。

当初は様々な反対意見もありましたが、続けていくうちに反対意見も聞こえなくなり、ゴールだと思っていた「24時間生放送」は単なるスタート地点でしかなく、そこから今まで走り続けている感じです。」

登録者数10万人まで8年の苦労、番組リニューアルが成功し100万人に到達

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ファンミーティングでYoutubeの「金の盾」をお披露目する様子
2009年に24時間生方法の気象情報番組『SOLiVE24』を開始。
YouTubeのチャンネル登録者が10万人を突破するまでは8年もかかり苦労しましたが、2018年4月の番組リニューアルを転機にコミュニティは飛躍的に広がり、2023年4月20日には登録者100万人を突破して、より多くの人へ気象情報を届けられるようになりました。

ウェザーニューズ独自の気象情報番組の進化について村田さんは次のように話します。

「番組開始当初はいかにネットのユーザーに天気を知ってもらい、楽しんでもらえるかを考えて番組作りをしていました。
そうするとコアなファンがつき、かなり個性的なコミュニティーは出来上がりました。
しかし、コミュニティーはそれ以上大きく広がることはなく、ある一定のところで伸び悩んだんです。

そこで、より多くの人に見ていただける番組を作るために、気象情報を中心とした番組構成へと見直し、番組名を『ウェザーニュースLiVE』と改め、2018年に本格的な気象番組へリニューアルしました。
当社の心臓部分ともいえる予報センターの隣にスタジオを設けるなど工夫を重ねたことで、大雨や地震など気象の注目度が上がるたびに視聴数も登録者数も少しずつ伸びたのだと思います。」

サポーターと共に作る「参加型の天気予報」とは

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生放送の気象情報番組を開始し14年、番組のスタイルを変化させながらも根底には「変わらない想い」がある、と村田さんは言います。

「当初から変わらないのは”参加型の天気予報”を作りたいという想いです。
今では、参加してくださるサポーターさんの数がどんどん増えていくのがモチベーションになっています。

参加が多くなればなるほど、予報の精度も向上していきますし、良いサービスとしてサポーターにお返しすることができます。
番組の内容についても、常にサポーターの意見や反応を受け止めて進化させることができる。

見てくださる人が増え、それに合わせて内容も、品質もどんどん向上しているという感じです。
”参加型の天気予報”を実現することで良い感謝の循環ができているように思います。」

”いざ”という時にどこよりも早く、どこよりも当たる天気予報を

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現在、個人向けの気象情報サービスとして展開しているお天気アプリ『ウェザーニュース』は累計3500万ダンロード、気象情報番組『ウェザーニュースLiVE』のYouTubeのチャンネル登録者は100万人を突破と、より多くの方に情報をお届けできるようになってきています。

村田さんは今後の目標についても話してくれました。

「いざという時にはここがある!というメディアに成長をさせるため、予報の精度を上げ、番組の品質を上げて誰からも信頼されるメディアになっていきたいと思っています。
これを実現させるためには、予報精度にこだわるのはもちろんですが、それだけでもダメなんだということに番組作りを行う中で気付かされました。

多くの人に届けるためには、まず共感してもらい、ファンになってもらい、応援してもらえるようにコミュニティーを成長させないと届かないんです。

現在もとても良いコミュニティーができていますし、このコミュニティーが広がっていくと、より多くの「誰もが」という世界に手が届くと思っています。

いざという時に、いつも存在していて、いつも役にたつ情報があり、いつきても居心地がよく安心できる。
そんなメディアをサポーターさんとともに創っていけたらと思います。」
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ここまで『ウェザーニュースLiVE(SOLiVE)』の歴史を読んでいただきありがとうございました!
最後に、我らが村Pの歴史をお届けいたします。

これからもよろしくお願いいたします!