台風発生数:平年よりやや多い29個前後
今シーズンの台風発生数は、5月までに発生した2個を含めて29個前後の予想です。
シーズン中は、過去に数回しか例がない強度の「正のインド洋ダイポールモード現象」が発生することにより、インド洋の東部で高気圧性の循環が強まり、フィリピン近海へ吹く風(モンスーン)が強まります。
この風がフィリピンの東で東風(貿易風)とぶつかることで、台風発生域における対流活動は平年に比べるとやや活発になる見込みです。
このため、台風の発生数としては平年の25.1個よりもやや多くなる予想です。
シーズン中は、過去に数回しか例がない強度の「正のインド洋ダイポールモード現象」が発生することにより、インド洋の東部で高気圧性の循環が強まり、フィリピン近海へ吹く風(モンスーン)が強まります。
この風がフィリピンの東で東風(貿易風)とぶつかることで、台風発生域における対流活動は平年に比べるとやや活発になる見込みです。
このため、台風の発生数としては平年の25.1個よりもやや多くなる予想です。
勢力の強い台風が多くなる傾向
今シーズンは台風の発生位置が平年よりも東または南東にシフトする予想です。
「正のインド洋ダイポールモード現象」と同時に、2015年~2016年以来の強度となる顕著な「エルニーニョ現象」も発生する見込みです。今シーズン予測されているエルニーニョ現象の海面水温分布の場合、通常フィリピン近海で活発な対流活動が東または南東へシフトすると考えられます。
また、海面水温が高い海域を通る時間が長くなるため、勢力の強い台風が多くなる傾向があり、警戒が必要です。
「正のインド洋ダイポールモード現象」と同時に、2015年~2016年以来の強度となる顕著な「エルニーニョ現象」も発生する見込みです。今シーズン予測されているエルニーニョ現象の海面水温分布の場合、通常フィリピン近海で活発な対流活動が東または南東へシフトすると考えられます。
また、海面水温が高い海域を通る時間が長くなるため、勢力の強い台風が多くなる傾向があり、警戒が必要です。
台風進路:日本の南から東日本太平洋側に接近しやすい傾向
エルニーニョ現象が発生した場合の進路傾向を示した近年の研究に基づくと、今シーズン予測されているエルニーニョ現象の海面水温分布の場合、東シナ海側へ進む台風は少ない傾向がみられます。
一方、日本の南から東日本太平洋側を中心に台風が接近しやすくなるとみられます。台風の進路や雨風の影響に注意が必要です。
一方、日本の南から東日本太平洋側を中心に台風が接近しやすくなるとみられます。台風の進路や雨風の影響に注意が必要です。