花粉が60%の割合で侵入する経路は?
今シーズンの花粉の飛散量は、東京都の対策検討委員会の予測によると、昨シーズンの2.7倍に達するそうです。花粉症予防のために空気清浄機を購入したという人も多いようです。
「ダイキンが2022年2月に行った花粉対策に関する意識調査では、取り組みとして『空気清浄機を活用する』が38.7%と、『病院やドラッグストアで購入した薬を飲む』の42.0%に次いで多く挙げられました。
その一方で、窓開け換気を行った際に室内で花粉が溜まりやすい場所を知っている人は3割にとどまるなど、空気清浄機が有効に活用されていない可能性があることも判明しました」(重政さん)
花粉はどのようにして室内に侵入してくるのでしょうか。
「花粉のおもな侵入経路は、窓や換気などが60%と最も多く、洗濯物や布団干しが37%で続き、この2つだけで97%を占めるとされています」(重政さん)
「ダイキンが2022年2月に行った花粉対策に関する意識調査では、取り組みとして『空気清浄機を活用する』が38.7%と、『病院やドラッグストアで購入した薬を飲む』の42.0%に次いで多く挙げられました。
その一方で、窓開け換気を行った際に室内で花粉が溜まりやすい場所を知っている人は3割にとどまるなど、空気清浄機が有効に活用されていない可能性があることも判明しました」(重政さん)
花粉はどのようにして室内に侵入してくるのでしょうか。
「花粉のおもな侵入経路は、窓や換気などが60%と最も多く、洗濯物や布団干しが37%で続き、この2つだけで97%を占めるとされています」(重政さん)
花粉対策に効果的な空気清浄機の設置場所
室内の花粉を除去するために、空気清浄機はどこに設置するのが効果的なのでしょうか。
「まず、花粉は部屋の低いところに溜まりやすい性質を持っているので、床に近い所、とくに玄関や部屋の出入口近くに置くと効果的です。
また、エアコンを稼働させる場合は、室内機の向かい側に置くと、エアコンの運転によって発生する気流との相乗効果で部屋の中の空気の流れがよくなって、より効率的な空気清浄が期待できます。さらに室内の温度ムラも抑えられますので、エアコンの節電にも役立ちます。
空気清浄機の吸込口や吹出口に障害物を置かないことも大切です。空気の吸い込みと吹き出しを妨げないようにすることで空気の流れが生じやすくなり、部屋の中の空気が効率よくきれいになります」(重政さん)
「まず、花粉は部屋の低いところに溜まりやすい性質を持っているので、床に近い所、とくに玄関や部屋の出入口近くに置くと効果的です。
また、エアコンを稼働させる場合は、室内機の向かい側に置くと、エアコンの運転によって発生する気流との相乗効果で部屋の中の空気の流れがよくなって、より効率的な空気清浄が期待できます。さらに室内の温度ムラも抑えられますので、エアコンの節電にも役立ちます。
空気清浄機の吸込口や吹出口に障害物を置かないことも大切です。空気の吸い込みと吹き出しを妨げないようにすることで空気の流れが生じやすくなり、部屋の中の空気が効率よくきれいになります」(重政さん)
換気時に花粉が集まる場所とは?
窓開け換気の際の花粉対策も重要です。
「窓開け換気を行うと、花粉が室内に侵入してしまうことはどうしても避けられません。そこで、2ヵ所の窓を開けて換気をしたときの花粉の動きや空気の流れをシミュレーションし、空気清浄機の効果的な置き場について探ってみました。
その結果、窓から部屋に侵入してきた花粉は、気流に乗って窓の正面の壁にぶつかり、壁に沿って左右に広がっていくことが判明しました。また、花粉の一部は窓を開いたことで生じる気流とともに別の窓から屋外へ排出されますが、残った花粉は室内を舞いながら壁に沿って落下し、壁際付近の床に溜まることもわかりました。
空気清浄機の置き場所を工夫したり、花粉が再び舞わないように気をつけながら壁際付近を意識して、掃除機や濡れタオルで取り除いたりしておきましょう」(重政さん)
では換気の際に空気清浄機はどこに置いて、どのように運転すればいいのでしょうか。
「シミュレーションでは、空気清浄機が最も多くの花粉を吸い込んだ部屋の箇所は『空気が入ってくる窓の正面の隅』でした。吸い込み量が最も少なかった、その対角線上にあたる部屋の隅の5.8倍にも及んでいます。また、空気清浄機の風量が大きいほど、花粉をたくさん吸い込むことがわかりました。
窓開け換気時の空気清浄機の効果的な運転方法は、『空気が入る窓の正面の隅に置いて風量を強くする』ということになります」(重政さん)
「窓開け換気を行うと、花粉が室内に侵入してしまうことはどうしても避けられません。そこで、2ヵ所の窓を開けて換気をしたときの花粉の動きや空気の流れをシミュレーションし、空気清浄機の効果的な置き場について探ってみました。
その結果、窓から部屋に侵入してきた花粉は、気流に乗って窓の正面の壁にぶつかり、壁に沿って左右に広がっていくことが判明しました。また、花粉の一部は窓を開いたことで生じる気流とともに別の窓から屋外へ排出されますが、残った花粉は室内を舞いながら壁に沿って落下し、壁際付近の床に溜まることもわかりました。
空気清浄機の置き場所を工夫したり、花粉が再び舞わないように気をつけながら壁際付近を意識して、掃除機や濡れタオルで取り除いたりしておきましょう」(重政さん)
では換気の際に空気清浄機はどこに置いて、どのように運転すればいいのでしょうか。
「シミュレーションでは、空気清浄機が最も多くの花粉を吸い込んだ部屋の箇所は『空気が入ってくる窓の正面の隅』でした。吸い込み量が最も少なかった、その対角線上にあたる部屋の隅の5.8倍にも及んでいます。また、空気清浄機の風量が大きいほど、花粉をたくさん吸い込むことがわかりました。
窓開け換気時の空気清浄機の効果的な運転方法は、『空気が入る窓の正面の隅に置いて風量を強くする』ということになります」(重政さん)
風量の調節も気にかけたい
換気時以外でも、掃除の際や就寝時など「生活シーン」ごとに効果的な空気清浄機の運転方法はありますか。
「風量の調節を意識して行ってください。『最大風量』は掃除をしているときや、洗濯物を取り込むとき、たたむときに有効です。掃除中は花粉が舞い飛びやすくほこりも発生しやすいので、空気清浄機を最大風量にしてそれらを素早く捕らえましょう。
最大風量で運転すると、洗濯物を取り込むときに室内へ入り込んだ花粉や、たたむときにも外で干していた洗濯物に付着した花粉も素早く捕集できます。
就寝中は『最小風量』にします。運転音が最も小さいので、静かな環境でぐっすり眠れます。
それ以外の風量は『自動』がお勧めです。空気清浄機のセンサーが空気中を漂う花粉の量を検知して、適切な風量に自動で調整してくれます。もちろん花粉以外のほこりや臭いにも対応します」(重政さん)
昨シーズンをはるかに上回る花粉の飛散が予想されています。つらい花粉症の症状を緩和するためにも空気清浄機の有効的な活用を心がけておきましょう。
>>ウェザーニュース 花粉飛散予想
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「風量の調節を意識して行ってください。『最大風量』は掃除をしているときや、洗濯物を取り込むとき、たたむときに有効です。掃除中は花粉が舞い飛びやすくほこりも発生しやすいので、空気清浄機を最大風量にしてそれらを素早く捕らえましょう。
最大風量で運転すると、洗濯物を取り込むときに室内へ入り込んだ花粉や、たたむときにも外で干していた洗濯物に付着した花粉も素早く捕集できます。
就寝中は『最小風量』にします。運転音が最も小さいので、静かな環境でぐっすり眠れます。
それ以外の風量は『自動』がお勧めです。空気清浄機のセンサーが空気中を漂う花粉の量を検知して、適切な風量に自動で調整してくれます。もちろん花粉以外のほこりや臭いにも対応します」(重政さん)
昨シーズンをはるかに上回る花粉の飛散が予想されています。つらい花粉症の症状を緩和するためにも空気清浄機の有効的な活用を心がけておきましょう。
>>ウェザーニュース 花粉飛散予想
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