台風20号は西へ
沖縄は雨が降りやすく高波注意
2022/10/16 10:00 ウェザーニュース
10月16日(日)9時現在、台風20号(ネサット)はフィリピンと台湾の間のバシー海峡付近を西に進んでいます。今後は暴風域を伴いながら南シナ海を西進し、21日(金)頃にはベトナムに達する見込みです。
沖縄では先島を中心に雨の降りやすい状況が続き、海上は波が高いため注意が必要です。
▼台風19号 10月16日(日)9時
中心位置 バシー海峡
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西 20 km/h
中心気圧 985 hPa
最大風速 25 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
» 最新の台風情報
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
東京都 13 %
沖縄県大東島地方 1 %
※東京都は小笠原諸島、伊豆諸島を含む
沖縄は高波が続く
台風20号に向かって吹き込む湿った空気の影響で、沖縄は先島諸島を中心に雨雲が次々と通過し、断続的に雨が降っています。一時的に雨の強まることもある見込みです。
また、海上は波が高く、今日16日(日)いっぱいは先島諸島で3m前後、沖縄本島周辺で2m前後が予想されています。天気がそれほど荒れていなくても、海のレジャーは無理をしないようにしてください。
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予報円の大きさは「強さ」や「大きさ」とは関係ない
今回の台風では進路図に破線の円で示された「予報円」が大変大きいことが特徴です。5日先にかけて、気象庁の台風予報の中では5段階の最大の大きさ(Cランク)となっています。
この予報円の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さの度合いを表しています。
気象庁の現在の定義では、予報円は台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。
台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。
10月もまだ発生数が多い
今年9月は7つの台風が発生しましたが、10月になってからは発生が少なくなっていて、昨日発生した台風19号に続きこれが2つ目です。
10月の台風発生数の平年値は3.4個ですので、台風シーズンはまだ続いています。11月に近づくにつれて本州付近に影響を及ぼす台風は少なくなる傾向ですが、まだ油断は出来ません。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風20号の名前「ネサット(Nesat)」はカンボジアが提案した名称で「漁師」を意味する言葉からとられています。