台風19号(ソンカー)発生 ほかの熱帯低気圧の動向に注意
2022/10/14 16:14 ウェザーニュース
10月14日(金)15時、南シナ海で台風19号(ソンカー)が発生しました。今年10月の1つ目の台風発生です。
今後も南シナ海を西寄りに進み、ベトナムに上陸した後に熱帯低気圧に変わる予想です。日本への影響はありません。
▼台風19号 10月14日(金)15時
中心位置 南シナ海
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西北西 10 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
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沖縄の大東島地方に接近 その後は進路を東寄りに
台風18号は沖縄の大東島地方から200km以内に接近する見通しで、29日(木)は風雨や波の影響が及ぶおそれがあります。強風や高波、急な強い雨に注意してください。
大東島地方に接近した後はしばらく北東に進み、10月1日(土)には本州の南の海上に達する見込みです。ただ、進路を高気圧に阻まれる形になることで移動が制限され、進路が正確に予測できない状況です。
気象庁の勢力予報をみると、この間、暴風域を伴うような顕著な発達は予測されておらず、3日(月)には勢力を落として熱帯低気圧になるとされています。
台風が本州に直撃しない進路をとったとしても、湿った空気の影響で雨雲が発達したりすることも考えられます。今後の情報に注意してください。
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台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
東京都 13 %
沖縄県大東島地方 1 %
※東京都は小笠原諸島、伊豆諸島を含む
ほかの熱帯低気圧の動向にも注意
台風19号とは別に、北西太平洋域には複数の熱帯低気圧があります。
沖縄の南にある熱帯低気圧は今後雲がまとまり発達する可能性があり、西寄りの進路をとってバシー海峡から南シナ海方面に進む可能性が高くなっています。
この熱帯低気圧や湿った空気の影響で沖縄には雨雲が流れ込んでいて、週明けにかけて強い雨や風、高波の影響が続く可能性があり、注意が必要です。
予報円の大きさは「強さ」や「大きさ」とは関係ない
今回の台風では進路図に破線の円で示された「予報円」が大変大きいことが特徴です。5日先にかけて、気象庁の台風予報の中では5段階の最大の大きさ(Cランク)となっています。
この予報円の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さの度合いを表しています。
気象庁の現在の定義では、予報円は台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。
台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。
10月もまだ発生数が多い
平年の台風発生数
10月の台風発生数の平年値は3.4個でまだまだ台風の発生しやすい時期にあたります。秋はジェット気流の位置の変化などにより、本州方面に影響を及ぼす台風が多くなるので、台風への備えをしっかりとしておいてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風19号の名前「ソンカー(Sonca)」はベトナムが提案した名称で、「さえずる鳥」が由来です。