台風18号(ロウキー) 伊豆諸島や太平洋沿岸は高波などの影響に注意
2022/10/01 06:43 ウェザーニュース
10月1日(土)6時現在、台風18号(ロウキー)は日本の南を東北東に進んでいます。今後は北東方向に進み、明日2日(日)には温帯低気圧に変わる見込みです。
▼台風18号 10月1日(土)6時現在
中心位置 日本の南
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 東北東 35 km/h
中心気圧 992 hPa
最大風速 25 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
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週末の海のレジャーは高波に注意
台風18号はこの後も本州の南海上を北東に進みます。台風に近い伊豆諸島南部では一時的にザッと雨が降り、強風で横殴りの雨になることも。天気が徐々に回復しても強風と高波に注意が必要です。
また、関東など東日本の沿岸では波の影響が出る可能性があります。週末の海のレジャーは高波に十分注意してください。ただ、陸地にはあまり近づかない見通しですので、暴風などの大きな影響はなく過ぎ去ってくれそうです。
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台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
東京都 13 %
沖縄県大東島地方 1 %
※東京都は小笠原諸島、伊豆諸島を含む
この先も別の熱帯低気圧が発生の可能性
現在、南シナ海からフィリピンの東、マリアナ諸島にかけての地域は「モンスーントラフ」と呼ばれる、雲の発達しやすい気象状況が形成されています。
モンスーントラフは、インド洋から南シナ海を通って吹いてくる西風「モンスーン」と、太平洋高気圧の外縁部を吹く東風が接している部分で、反時計まわりの低気圧性の循環が生じています。モンスーントラフで合流した風が上昇することで雲が発達し、循環の中心が明瞭になってくると、そこで熱帯低気圧・台風が発生することになります。
台風は様々な場所で発生しますが、このモンスーントラフから発生する台風も数多くあります。
今後もマリアナ諸島などで別の熱帯低気圧が発生する可能性が考えられます。今後の情報に注意してください。
予報円の大きさは「強さ」や「大きさ」とは関係ない
今回の台風では進路図に破線の円で示された「予報円」が大変大きいことが特徴です。5日先にかけて、気象庁の台風予報の中では5段階の最大の大きさ(Cランク)となっています。
この予報円の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さの度合いを表しています。
気象庁の現在の定義では、予報円は台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。
台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。
今年9月は12〜18号が発生 8月よりも発生多く
台風18号は今月に入って7番目に発生した台風です。8月の発生数は5つだったため、9月が発生数で上回っています。
9月の台風発生数の平年値は5.0個ですので、平年と比べても発生数が多い状況です。9月に台風が7つ発生するのは2016年以来です。
秋はジェット気流の位置の変化などにより、本州方面に影響を及ぼす台風が多い時期になります。台風への備えをしっかりとしておいてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風18号の名前「ロウキー(Roke)」は米国が提案した名称で、チャモロ語における男性の名前からとられています。