日本の比較的近くで発生
台風の発生には高い海面水温や上空との風速差の小ささなどの環境が必要です。多くはフィリピンの東海上など低緯度の海域で発生します。
ただ今回の台風15号は、北緯30.7度とかなり日本に近い所での発生となりました。北緯30度より北で発生する台風は少なく、北緯32.6度で発生した2019年3号以来となります。
ただ今回の台風15号は、北緯30.7度とかなり日本に近い所での発生となりました。北緯30度より北で発生する台風は少なく、北緯32.6度で発生した2019年3号以来となります。
高い海水温が影響か
気象庁は9月1日に夏の期間(6~8月)の日本近海の平均海面水温が、統計を開始した1982年以降で1位タイの高さだったことを発表しました。高気圧に覆われて晴れた日が多かったことや、台風の通過が少なかったことが大きな要因です。
日本近海の海面水温が高いことで、高緯度で台風が発生したり、勢力を維持したまま北上しやすいとみられます。8月の台風8号も北緯29.6度と今回に近い緯度で発生しました。
9月22日時点で台風15号が発生した四国沖は黒潮の流れている領域に当たり、海面水温はほぼ平年並みですが、水深50mの水温が27~28℃と高くなっています。深い所まで水温が高いと、それだけ熱のエネルギーが大きく、台風の発達に寄与します。
今後も日本の比較的近い所で台風が発生したり、強い勢力で近づく可能性が考えられますので、台風の動向には注意が必要です。
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日本近海の海面水温が高いことで、高緯度で台風が発生したり、勢力を維持したまま北上しやすいとみられます。8月の台風8号も北緯29.6度と今回に近い緯度で発生しました。
9月22日時点で台風15号が発生した四国沖は黒潮の流れている領域に当たり、海面水温はほぼ平年並みですが、水深50mの水温が27~28℃と高くなっています。深い所まで水温が高いと、それだけ熱のエネルギーが大きく、台風の発達に寄与します。
今後も日本の比較的近い所で台風が発生したり、強い勢力で近づく可能性が考えられますので、台風の動向には注意が必要です。
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