フィリピンの東海上の熱帯低気圧も台風に発達する予想
2022/09/22 16:50 ウェザーニュース
9月22日(木)15時にフィリピンの東で発達中の熱帯低気圧が、24時間以内に台風に発達する見込みとの情報を気象庁が発表しました。
西寄りに進んで、来週にかけてフィリピン付近を通過する予想となっています。現時点で、日本列島への影響はない見込みです。
▼熱帯低気圧 9月22日(木)3時現在
中心位置 フィリピンの東
移動 ほとんど停滞
中心気圧 1002 hPa
最大風速 15 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 23 m/s
» 雨雲レーダー台風モード
本州に接近のおそれ 前線を刺激して大雨も
この熱帯低気圧は顕著な発達は予想されていないものの、太平洋高気圧の縁に沿って北上し、近畿南部〜東日本太平洋側に接近する可能性があります。
秋分の日の明日23日(金)から24日(土)にかけて、前線の活動を活発化させて局地的に大雨になるおそれもあります。
ただ、今後の進路については予測差があり、正確な予報が難しい状況です。場合によっては23日(金)からの三連休の天気に大きな影響を与える可能性があるため、最新の情報をこまめにご確認するようにしてください。
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台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
東京都 13 %
沖縄県大東島地方 1 %
※東京都は小笠原諸島、伊豆諸島を含む
南シナ海では台風15号が発生
南シナ海では別の熱帯低気圧が発達中で、気象庁はこの熱帯低気圧についても24時間以内に台風に発達する予想と発表しています
先に台風となった方が「台風15号」と呼ばれることになり、連続して「台風16号」も発生する可能性があると言えます。
9月は8月に次いで発生数が多い
平年の台風発生数
日本の南の海上にはもう一つ、台風まで発達するとみられる熱帯低気圧があります。両方が台風になれば9月に入って5つとなり、平年に並ぶ発生数です。
9月の台風発生数の平年値は5.0個で、8月に次いで台風発生の多い月です。そして秋はジェット気流の位置の変化などにより、本州方面に影響を及ぼす台風が多い時期になります。台風への備えをしっかりとしておいてください。