台風14号は温帯低気圧に 関東や東北は雨風の強まりに注意
2022/09/20 10:19 ウェザーニュース
台風14号(ナンマドル)は、けさ新潟市付近に再上陸したあと速度を上げて東北を東寄りに進み、9時には太平洋へ抜けて温帯低気圧に変わりました。
北海道から関東甲信付近にかけて南北にのびる雨雲がかかっており、一部では激しい雨が降っています。台風から変わっても、まだ広範囲で風が強まっていますので、強風に注意が必要です。
▼9月20日(火)9時
擾乱種類 温帯低気圧(LOW)
中心位置 日本の東
移動 東北東 75 km/h
中心気圧 994 hPa
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関東や東北など強い風雨に注意
温帯低気圧になったことで低気圧から離れたところでも広範囲で風が強まっています。
風は午後まで強い状態が続く
台風14号は温帯低気圧に変わり、低気圧の近くだけでなく、広範囲で風が強い状態が続いています。雨雲も北海道から関東甲信にかけて南北にのびている状況です。
このあとは低気圧からのびる前線のような強い雨雲の帯、だんだんと東へ移動し、関東でも昼頃に雨が強まる予想です。午後には大部分は東の海上へ抜けるとみられます。
ただ、午後も強い風には注意が必要です。強い風とあいまって雨が降ると横殴りになり傘が役に立たない可能性がありますので、注意が必要です。
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暴風や大雨となった地域は引き続き警戒を
台風14号の接近に伴い、暴風による被害や大雨による被害が発生しています。
宮崎県内では総雨量が1000mm近くに達しているところもあり、九州や四国の太平洋側などでも500mm以上の大雨となっています。
九州などでは台風一過で晴れていますが、これまでに降った雨により河川は増水して流れが速くなっていて、地盤が緩んで土砂災害が発生しやすくなっています。浸水している場所や増水している川の近く、地盤の緩い傾斜地など危険な場所には引き続き近寄らないようにしてください。
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台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「ナンマドル(Nanmadol)」はミクロネシアが提案した名称で、有名な遺跡の名前からとられています。