熱帯低気圧が発達し台風発生の可能性 発生すれば台風13号
2022/09/11 16:23 ウェザーニュース
9月11日(日)15時現在、南鳥島近海で発達中の熱帯低気圧について、気象庁は24時間以内に台風に発達する見込みとの情報を発表しました。次に台風が発生すれば台風13号と呼ばれることになります。
ウェーク島近海から日本のはるか東へ北上する見通しです。日本への影響はありません。
▼熱帯低気圧 9月11日(日)15時
中心位置 南鳥島近海
移動 東北東 ゆっくり
中心気圧 1000 hPa
最大風速 15 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 23 m/s
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沖縄付近を通過し東シナ海に北上か
気象庁の進路予報をみると、この熱帯低気圧は西寄りに進んで沖縄の南に達することが予報されています。まだ進路の誤差はかなり大きいため、予報円が大きくなっています。
進路図の破線で示された「予報円」は、その時刻に台風・熱帯低気圧の中心が到達する確率の高い範囲を示しています。予報円が大きいことは進路の誤差が大きいことを示していて、台風・熱帯低気圧の勢力や大きさの変化を表すものではありません。
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、状況次第で進路にかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較するとばらつきが大きい状況が見て取れますが、その中では沖縄方面から東シナ海へ向かう進路をとるメンバーが多いため、この方面に進む確率がやや高くなっていると考えられます。
沖縄をはじめ日本国内に影響を及ぼす可能性が考えられますが、現時点で明確な影響を断言するのは難しい状況です。今後の台風情報等を随時確認するようにしてください。
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南シナ海では台風15号が発生
南シナ海では別の熱帯低気圧が発達中で、気象庁はこの熱帯低気圧についても24時間以内に台風に発達する予想と発表しています
先に台風となった方が「台風15号」と呼ばれることになり、連続して「台風16号」も発生する可能性があると言えます。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率が3%以上の地域は以下の通りです。(気象庁)
鹿児島県 3 %
種子島・屋久島地方 3 %
奄美地方 11 %
沖縄本島地方
本島北部・中南部 12 %
慶良間・粟国諸島 11 %
久米島 10 %
大東島地方 5 %
宮古島地方 10 %
八重山地方
石垣島地方 8 %
与那国島地方 5 %
9月は本州方面に影響する台風の多い時期
平年の台風発生数
次に台風が発生すると今年9月2つ目の台風で「台風13号」と呼ばれることになります。
9月の台風発生数の平年値は5.0個で、8月に次いで台風発生の多い月です。そして秋はジェット気流の位置の変化などにより、本州方面に影響を及ぼす台風が多い時期になります。台風への備えをしっかりとしておきましょう。