月が土星と木星に接近
9月は土星と木星が見頃です。また、近くにはみなみのうお座の1等星「フォーマルハウト」もあります。晴れた日は、輝く姿を探して空を見上げてみてください。
10日(土)の満月前後には、月が土星と木星に近づきます。8日(木)夜~9日(金)未明には「月と土星が接近」し、11日(日)夜~12日(月)明け方には「月と木星が大接近」するため注目です。
▼昇る時間(東京)
・8日(木) 月と土星が接近
月 17:02、土星 16:48、木星 18:50
・11日(日) 月と木星が大接近
月 18:40、土星 16:36、木星 18:38
10日(土)の満月前後には、月が土星と木星に近づきます。8日(木)夜~9日(金)未明には「月と土星が接近」し、11日(日)夜~12日(月)明け方には「月と木星が大接近」するため注目です。
▼昇る時間(東京)
・8日(木) 月と土星が接近
月 17:02、土星 16:48、木星 18:50
・11日(日) 月と木星が大接近
月 18:40、土星 16:36、木星 18:38
10日は満月・中秋の名月
2022年の「中秋の名月」は9月10日(土)です。今年は「満月」のため、お月見ではまん丸のお月さまを楽しめます。
中秋の名月とは、月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の8月15日の夜に見える月のことです。
中秋の名月を愛でる習慣は平安時代に中国から伝わったとされており、日本では中秋の名月は農業の行事と結びついて「芋名月」と呼ばれることもあります。
中秋の名月とは、月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の8月15日の夜に見える月のことです。
中秋の名月を愛でる習慣は平安時代に中国から伝わったとされており、日本では中秋の名月は農業の行事と結びついて「芋名月」と呼ばれることもあります。
今年は中秋の名月と同じ日に満月を迎えますが、実はこれはそれほど多いことではありません。満月と同日にならないことはしばしば起こります。
旧暦は新月の瞬間を含む日を「○月1日」としていて、旧8月15日の夜が「中秋の名月」「十五夜」となります。
一方で月の満ち欠け(見え方)や「満月」は、月・地球・太陽の位置関係で決まります。月の公転軌道は楕円形のため、新月から満月までにかかる日数は13.9日~15.6日と大きく変化します。このため、旧暦15日とは合わないことが多いのです。
今年と来年の中秋の名月は満月と同じ日ですが、その後はしばらく間が空き、次に満月と同じ日になるのは2030年になります。
旧暦は新月の瞬間を含む日を「○月1日」としていて、旧8月15日の夜が「中秋の名月」「十五夜」となります。
一方で月の満ち欠け(見え方)や「満月」は、月・地球・太陽の位置関係で決まります。月の公転軌道は楕円形のため、新月から満月までにかかる日数は13.9日~15.6日と大きく変化します。このため、旧暦15日とは合わないことが多いのです。
今年と来年の中秋の名月は満月と同じ日ですが、その後はしばらく間が空き、次に満月と同じ日になるのは2030年になります。
9月の満月、英語で“Harvest Moon”
9月の月は、10日(土)18時59分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは9月の満月を「ハーベストムーン(Harvest Moon/収穫月)」と呼ぶようです。
農産物を収穫する秋にちなんで、この名前がつけられたと言われています。同じまるい月でも、季節感が感じられますね。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは9月の満月を「ハーベストムーン(Harvest Moon/収穫月)」と呼ぶようです。
農産物を収穫する秋にちなんで、この名前がつけられたと言われています。同じまるい月でも、季節感が感じられますね。
月が火星に接近
9月の真夜中の空では「火星」が明るく輝きます。2022年12月1日に、約2年2か月ぶりに地球と最接近する火星はマイナス等級の明るさになっているため、夜空の中でも目を引きそうです。
火星の近くには、おうし座の1等星「アルデバラン」があります。火星よりは暗いものの、赤っぽい2つの星が並んで輝く姿は見物です。
おうし座には「ヒアデス星団」と「プレアデス星団(すばる)」もあります。空の暗いところでは、肉眼でもぼんやりと見ることはできますが、双眼鏡があるとより鮮明に見えるので、お持ちの方はぜひお試しください。
16日(金)夜~17日(土)明け方には、月が火星と接近します。日付が変わってからの方が火星は高く昇って観測しやすくなるため、少し夜更かしをして楽しむのも良さそうです。
▼16日(金)の昇る時間(東京)
火星 21時43分頃
月 21時12分頃
火星の近くには、おうし座の1等星「アルデバラン」があります。火星よりは暗いものの、赤っぽい2つの星が並んで輝く姿は見物です。
おうし座には「ヒアデス星団」と「プレアデス星団(すばる)」もあります。空の暗いところでは、肉眼でもぼんやりと見ることはできますが、双眼鏡があるとより鮮明に見えるので、お持ちの方はぜひお試しください。
16日(金)夜~17日(土)明け方には、月が火星と接近します。日付が変わってからの方が火星は高く昇って観測しやすくなるため、少し夜更かしをして楽しむのも良さそうです。
▼16日(金)の昇る時間(東京)
火星 21時43分頃
月 21時12分頃
木星が「衝(しょう)」を迎え見頃
太陽系最大の惑星である「木星」が、9月27日(火)に「衝(しょう)」を迎え、見頃となります。
「衝」とは、太陽系の天体が、地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。太陽が沈むころに東の空から昇り、日の出の頃に西の空に沈むため、一晩中みることができます。
衝の頃の木星は約マイナス3等の明るさで輝き、星空の中でも大きな存在感を放ちます。木星のまわりには「土星」や、みなみのうお座の1等星「フォーマルハウト」も輝いているので、晴れた日はぜひ空を見上げてお楽しみください。
「衝」とは、太陽系の天体が、地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。太陽が沈むころに東の空から昇り、日の出の頃に西の空に沈むため、一晩中みることができます。
衝の頃の木星は約マイナス3等の明るさで輝き、星空の中でも大きな存在感を放ちます。木星のまわりには「土星」や、みなみのうお座の1等星「フォーマルハウト」も輝いているので、晴れた日はぜひ空を見上げてお楽しみください。
参考資料など
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
『月刊星ナビ』アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
『月刊星ナビ』アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/