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阿蘇山で本日噴火が発生 レーダーで噴煙の高さを解析

2021/10/20 16:14 ウェザーニュース

今日10月20日(水)11時43分、熊本県の阿蘇山で噴火が発生しました。気象庁の観測では、噴煙は火口上3500mまで上がったと発表されていますが、ウェザーニューズが独自に設置している気象レーダー(WITHレーダー)による観測でも、阿蘇山方面で噴煙とみられるエコーが火口上4000m近くまで上がった様子が観測されていました。

阿蘇山では今月14日(木)に約16か月ぶりの噴火が発生していましたが、その時よりも倍近い高さまで噴煙が上がったとみられます。
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レーダーエコー動画

ウェザーニューズ独自レーダーによる観測画像
※動画が見られない場合は、オリジナル記事よりご覧ください

ウェザーニューズでは気象観測用の小型レーダーを全国に設置していて、このうち熊本県阿蘇市に設置したレーダーでは、11時43分頃から阿蘇山周辺にエコーが映り始め、11時50分過ぎには鉛直断面画像で火口上4000m近くにまでエコーが昇っている様子がわかります。

阿蘇山周辺で降灰も

ウェザーニュースアプリでの調査途中経過
ウェザーニュースアプリでは火山灰の降灰状況の聞き取り調査を行っていて、これまでに阿蘇山の南東側から降灰の報告が届いています。高森町や南阿蘇村だけでなく、カルデラの外の山都町からも降灰の報告が届きました。
最新結果はWebからも報告・閲覧可能

2016年の噴火の際は、ウェザーニューズのレーダーで1万1000m程度の高さにまで噴煙が上ったことが確認され、ウェザーニューズのユーザー調査による降灰は九州だけでなく四国でも確認されていました。

噴火警戒レベル3に引き上げ

気象庁は先週13日(水)に、火山性微動の振幅が大きくなっているとして、阿蘇山の噴火警戒レベルをレベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げていました。

火山性微動とは、火山体またはその周辺で発生する震動で、火山性地震よりも継続時間の長いものです。地下のマグマや火山ガス、熱水などの流体の移動や振動が原因と考えられるものや、微小な地震が続けて発生したことによると考えられるものがあり、火山活動が活発化した時や火山が噴火した際に多く観測されます。

そして、本日の噴火が発生したことを受けて、噴火警戒レベルはレベル2からレベル3(入山規制)に引き上げられました。

噴火の後も火山性微動の振幅は変動を繰り返しながら大きな状態で推移しています。今後の火山活動の状況変化に注意してください。
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