気象庁の火山解説
火山活動の状況
阿蘇山では、火山性微動の振幅が6月下旬以降概ね小さな状態で経過しています。火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、5月15日以降1500トンを下回る状態で経過しています。
7月17日に実施した現地調査では、中岳第一火口底に乳緑色の湯だまりを確認しました。湯だまり量は約7割と、前月の観測(6月、約5割)と比べ増加していました。火口内では、火山活動の高まりを示す特段の変化は認められませんでした。
また、GNSS連続観測では、2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線において伸びの傾向が認められましたが、1月下旬以降、伸びの傾向は停滞しています。
火山活動が低下していることから、中岳第一火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、19日11時00分に噴火警報を解除しました。
一方で、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態が続いており、中岳第一火口の南側火口壁では、高温の地熱域が引き続き認められていることから、火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。
7月17日に実施した現地調査では、中岳第一火口底に乳緑色の湯だまりを確認しました。湯だまり量は約7割と、前月の観測(6月、約5割)と比べ増加していました。火口内では、火山活動の高まりを示す特段の変化は認められませんでした。
また、GNSS連続観測では、2023年12月頃から深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線において伸びの傾向が認められましたが、1月下旬以降、伸びの傾向は停滞しています。
火山活動が低下していることから、中岳第一火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、19日11時00分に噴火警報を解除しました。
一方で、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態が続いており、中岳第一火口の南側火口壁では、高温の地熱域が引き続き認められていることから、火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。
防災上の警戒事項等
火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。