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台風10号、特別警報の可能性下がるも暴風に厳重警戒

2020/09/06 08:39 ウェザーニュース

9月6日(日)7時現在、大型で非常に強い台風10号(ハイシェン)は鹿児島県の奄美大島の南東を北上しています。

気象庁は7時42分に「鹿児島県では特別警報を発表する可能性は小さくなった」との情報を発表しましたが、近年にない勢力で九州に接近することに変わりはないため厳重な警戒が必要です。暴風が吹き始めてからでは避難ができませんので、接近前に躊躇せず避難するようにしてください。

▼台風10号 9月6日(日)7時
 存在地域   奄美大島の南東約170km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北 20 km/h
 中心気圧   925 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s
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近年にない勢力で接近 厳重警戒

衛星画像 ひまわりリアルタイムWebより
台風10号は発達のピークとなっています。高い海水温や、弱い上空の風などの条件が整っていることから、台風はこの先も勢力ををあまり落とすことなく北上する見込みで、九州に接近する台風としては異例の勢力といえます。

一昨年、関西国際空港が高潮で浸水するなど大きな被害をもたらし、近年最も強い勢力で上陸した2018年台風21号でさえ、上陸時の中心気圧は950hPaでした。今回の台風10号は935hPa程度での接近が予想されるため、直撃を免れたとしても甚大な被害が出ることは想像に難くありません。

風速25m/s以上の暴風域に入る時刻は、鹿児島県の奄美地方では今日6日(日)の明け方から、屋久島では昼頃から、鹿児島では夕方から、長崎では夜遅くからになる見通しです。

鹿児島や長崎では、近年にないクラスの暴風が吹くおそれがあるため、台風が接近するのを待たずに避難するようにしてください。

▼台風等を要因とする特別警報の発表基準は以下のとおりです。
・本州、九州など
 中心気圧930hPa以下または最大風速50m/s以上(「伊勢湾台風」級)
・沖縄、奄美
 中心気圧910hPa以下または最大風速60m/s以上

家屋や電柱の倒壊、大停電、土砂災害、高潮による港湾施設の被害など懸念

台風10号による停電リスク予測
台風10号では記録的な暴風が予測されます。最大風速45m/sという予報は、時速160kmで家が走っている様子を想像しようとすると、事の重大さが実感出来るかもしれません。

家屋の倒壊や自動車の横転、電柱や鉄塔の倒壊による大規模停電、倒木や大雨による土砂災害による交通麻痺、大雨による土砂災害、高波や高潮による港湾施設の流出など、数え切れないほどの被害が予測されます。

あらゆる災害に備えて、まずは身の安全を守り抜くことを第一に考え、台風が過ぎ去るまで安全な場所で過ごすようにしてください。
» <会員向け>台風10号による各地への詳しい影響予測

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号の名前「ハイシェン(Haishen / 海神)」は中国が提案した名称で、文字通り海の神という意味です。
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<会員向け> 台風10号による現在地周辺の具体的な被害予測を提供中。起こりうる災害のリスクを事前に把握し、対策にお役立てください。