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台風10号 南大島で最大瞬間風速40m/s超 沖縄本島も強風域に

2020/09/05 17:58 ウェザーニュース

9月5日(土)16時推定で、大型で非常に強い台風10号(ハイシェン)は南大東島の南約110kmを北北西に進んでいます。

中心気圧は920hPa、中心付近の最大瞬間風速は70m/s。今後も「非常に強い」勢力を維持したまま大東諸島付近を通過する見込みです。
既に暴風域に入っている大東諸島では、南大東で15:40に最大瞬間風速41.7m/sを観測しています。北大東島では停電が発生している模様で10:50以降、北大東のアメダスの観測情報が更新されていません。沖縄本島や奄美大島も既に強風域に入っています。

▼台風10号 9月5日(土)16時推定
 存在地域   南大東島の南約110km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北北西 15 km/h
 中心気圧   920 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s
>>最新の台風情報

九州に接近時の勢力は過去最強クラスで停電のおそれも

台風10号による停電リスク予測
今後も台風10号は更に北西に進み、今夜遅くから明日6日(日)の朝にかけて沖縄本島や奄美諸島が暴風域に入ると予想されます。更に明後日7日(月)の15時には九州の全域と中国・四国の西部が暴風域に入る見込みです。
接近時の勢力は過去最強クラスで、特別警報の発表基準に達するレベルです。上陸をしなくても甚大な被害につながる危険性が高まります。最悪の事態を念頭に、可能な限り速やかに台風への備えを行うようにしてください。

ウェザーニュースによる「停電リスク予測」では、九州全域や中四国で停電の可能性があり、特に九州の沿岸部でリスク高くなっていることがわかります。停電が長時間に渡るおそれもありますので、予めの対策が必須です。
(過去の台風の際にウェザーニュースのアプリユーザーから得られた停電報告と、気象観測機の風速データの相関関係を分析した結果を元に計算したものです。)
>>台風10号による各地への詳しい影響予測

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号の名前「ハイシェン(Haishen / 海神)」は中国が提案した名称で、文字通り海の神という意味です。
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<会員向け> 台風10号による現在地周辺の具体的な被害予測を提供中。起こりうる災害のリスクを事前に把握し、対策にお役立てください。