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台風10号は大型へ 今夜遅くには沖縄も暴風域に 速やかに最大限の台風対策を

2020/09/05 13:53 ウェザーニュース

9月5日(土)13時の推定で、大型の台風10号(ハイシェン)は南大東島の南約170kmを発達しながら北西に進んでいます。

中心気圧は920hPa、中心付近の最大瞬間風速は70m/sと非常に強い勢力を保っています。今後は更に発達する見通しで今日15時までに「猛烈な」勢力になって大東諸島付近を通過する見込みです。大東諸島は既に暴風域に入っていますが、停電が発生している模様で10:50以降、風速や雨量を含むアメダスの観測情報が更新されていません。

台風の接近に伴って風速は更に強まる見込みです。台風の最接近時には風速70m/s近い暴風が吹き荒れ、過去にないような大荒れの天気となり、甚大な被害が発生するおそれがあります。

▼台風10号 9月5日(土)13時推定
 存在地域   南大東島の南約170km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 15 km/h
 中心気圧   920 hPa
 最大風速   50 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 70 m/s
>>最新の台風情報

九州に接近時の勢力は過去最強クラスで停電のおそれも

台風10号による停電リスク予測
台風10号は更に北西に進み、今夜遅くには沖縄本島や奄美諸島、明後日7日(月)朝には九州のほぼ全域が暴風域に入ると予想されます。
接近時の勢力は過去最強クラスで、特別警報の発表基準に達するほどです。これだけの勢力で近づけば上陸しなくても、甚大な被害につながる危険性が高まります。最悪の事態に備え、今日5日(土)のうちに台風への備えを行うようにしてください。

ウェザーニュースによる「停電リスク予測」では、九州全域や中四国で停電の可能性があり、特に九州の沿岸部でリスク高くなっていることがわかります。停電が長時間に渡るおそれもありますので、予めの対策が必須です。
(過去の台風の際にウェザーニュースのアプリユーザーから得られた停電報告と、気象観測機の風速データの相関関係を分析した結果を元に計算したものです。)
>>台風10号による各地への詳しい影響予測

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号の名前「ハイシェン(Haishen / 海神)」は中国が提案した名称で、文字通り海の神という意味です。
>>最新の台風情報
<会員向け> 台風10号による現在地周辺の具体的な被害予測を提供中。起こりうる災害のリスクを事前に把握し、対策にお役立てください。