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【インタビュー】雲の研究者って?

「雲の見方」を雲研究者に聞いてみた。 Vol.1

2017/11/06 09:45 ウェザーニュース

いつも空にあり、さまざまな表情で私たちを魅了する雲。一方で、豪雨や大雪、竜巻といった災害をもたらすことも。

そんな「雲」の研究を続けている荒木健太郎さんにお話を伺い、知られざる雲の科学と謎に迫りました!(全4回)

・雲の研究者って?(本記事)
実はゲリラではない!
秋から冬の「危険な雲」
そもそも雲とは何?

雲の研究者って?

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雲を専門に研究する気象学者とは?

「雲の仕組みを調査、研究している人」です。雲を観測してデータを取ったり、コンピュータでシミュレーションをしたりして研究をしています。

たとえば、気象研究所の屋上に設置されている地上マイクロ波放射計で、大気中の水蒸気量の変化などを調べ、雲の生成を予測したりします。

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雲に興味を持つと何が分かるようになりますか?

私たちにとって雲は、空を見上げるとそこにある、とても身近な存在。その一方で、雲はときとして災害をもたらすことも。雲と適度な距離感を保って上手に付き合う必要があります。

そのためにはまず、雲に興味を持って、もっと雲のことを知ることが重要なのです。例えば「あの雲には、どんな意味があるのだろう?」といったように、日常的に雲の表情を読み、考えてみる。
そうすることで、雲によって変わる大気の状態や天候の変化が分かるようになります。「あんな雲が出ていたから、こんな天気になるんだ」と。雲に興味を持ち、知ることで、雲は“日常的に使える情報”になるのです。
それがきっかけで雲観察の輪が広がり、結果として減災につながれば、と思っています。


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荒木健太郎(あらき けんたろう)

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1984年生まれ。気象庁気象研究所予報研究部研究官。雲研究者。2008年、気象大学校を卒業後、地方気象台で予報、観測業務に従事した後、現職に至る。専門は竜巻や局地豪雨、豪雪などの顕著な大気現象とそれらの原因となる雲の物理学。雲の実験、観測、予測の研究を進め、防災、減災に貢献することを目指す。

参考資料など

月刊SORA 11月号
https://weathernews.jp/soramagazine/201711/08/
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